死に方、なかなか選べない

ゆうべ、お弁当をつくりかけて、
でも寝ちゃって、朝、冷蔵庫の中に、
おそらく妻が仕上げてくれたであろう弁当箱をみつけ、
鞄に押し込んで家を飛び出した。


車中のとも。
鴻巣友季子編著『翻訳問答2 創作のヒミツ』(左右社)


星野智幸との対談、盛り上がってます。本の読み終わりも見えてきて、
読者のキモチも盛り上がってきます。おりる駅が近づいてくると、
その追われる感じがよりいっそう、読む悦びに拍車をかける。

星野 あらゆる小説は翻訳であるとつねづね思っていましたが、今回『アラビアンナイト』を訳してみて、あらゆる創作は翻訳であり、重訳であると痛感しました。(p.218


読了。
鴻巣友季子編著『翻訳問答2 創作のヒミツ』(左右社)


読み終えて、さて売場に残してきた段ボールを、
今日こそは片付けてやるぜと意気込んで駅から店へ向かったが、
辞書と学参の入荷が多すぎて、カウンターパンチ、ノックアウト。
お弁当を食べて、息を吹き返す。午後からはなんとか闘いたい、
と挑みかかるも、時ばかり虚しく過ぎてゆく。


20時過ぎに退勤。駅へ向かう道すがら、帰りに読む本がないことに気づいた。
そういえば働きながら、『べつの言葉で』*1を買って、読み出すのがいいタイミング、
なんて夢想していたのだったが、今から店に引き返す余裕はない。
いや、実はあるけど、それは得意の自暴自棄ってやつなので、
グッとこらえる。金も時間も体力もケチっておく。


今の僕にできること。携帯のアラームセットくらい。
それにしても、作業量が多いこと以外に、
パッとストレスの対象が浮かばないってのは、
そうとう恵まれた環境にあるんじゃなかろうか。


あとは、向上心のないバカとして、
バカなりに貢献できることを探っていこう。