春の痛みを月曜に

SAVVY(サヴィ) 2015年 04 月号 [雑誌]


手袋をしないで駅までたどり着いた。
春か、春なのか、気圧がアレしているのか、
うっすらと頭が痛いと思ったら、
少しずつ痛みが増してゆき。


もう少し仕事を片付けたかったが、
やむなく撤退。けれども、明日の自分が、
いまより体調すぐれているかどうか、
わからないではないか。むしろ、
今の方が元気かもしれない。


「あー、わかった、わかった、早くおかえり」
と、自分の背中を押して帰る。そんなこと言ったら、
明日の朝、目が覚めないかもしれないわけで。


頭痛をなだめるために、勤め先の近くの本屋さんに寄る。
はー、よその本屋さんは、落ち着くなー。レジ呼ばれても、
行かなくていいもんなー。誰もぼくに、問い合わせてこないし。


夕暮れどき。完全には暮れておらず、でも間もなく日は落ちる。
夕陽はもう、建物の向こうに姿を隠してしまっている。
小学生くらいの頃も、これくらいの時間が好きだった。
これくらいの時間が好きと思えるのは、
春の陽気のおかげさま。


気になる新刊。
SAVVY(サヴィ) 2015年 04 月号 [雑誌]』(京阪神エルマガジン社
ケトルVOL.23』(太田出版
岡崎京子オカザキ・ジャーナル』(平凡社


『SAVVY 2015年 04 月号』特集は、
「大阪 神戸 京都 喫茶店・カフェのモーニング」。


『ケトルVOL.23』特集は、「辞書と図鑑が大好き!」
配本がなかったので発注したけど、来る気配なし。


車中のとも。
本の雑誌編集部『本の雑誌381号』(本の雑誌社


徳永圭子さんの、「残すこと、伝えること」という文章が良かった。


奈良に着いたら、頭痛が少し収まってきた。
仕事のあとに症状が回復すると、単にサボりたいだけなんじゃないかという、
自己嫌悪みたいなかさかさした気持ちになるよ。とほほ。


そうして、駅前の本屋さんもちょっとのぞいてみる。
講談社文芸文庫の気になるやつをぱらぱらしたかったのだが、
2月の新刊は見つけられなかった。こういうときに、
店員さんに尋ねられないお客が、わたしだ。