放課後に、おやつ

うっすらと雨降る中、走って駅へ。
向こうから女の人が走って来た。
互いにちらりと一瞥して、それぞれの、
目的地へと駆けてゆく。


予想外の大量入荷で開店前からぐったりしてしまったが、
パートさんたちのなにやら明るいパワーで、
なんとか退勤時間まで崩れ落ちずにすんだ。
疲労感がたちこめる内臓を抱きかかえたまま、
地下鉄に乗り込んで、ケータイで検索。
行ったことのない店への行き方は、
スマホで探す方が便利だなぁ。


古いケータイでも行き方がわかるように、
「とにかく自分で訪ねてみなくては!」と、
行き方が分からないことをバネにして、
大阪駅へ降り立つ。さっそく、出口がわからない。
右へ行けばいいのか、左へ行けばいいのか、
階段を下りていいのか、エスカレーターに乗っていいのか、
大阪駅、ぜんぜん、分からない。出口案内を探そうとするも、
そもそもどういった建物を目指せばいいかもわからないので、
助けになるまい、と思って適当にエスカレーターに乗る。


改札を出たところにたいてい設置されている地図を見て、
こちらではないか、と思う方向に歩いていく。違う気がする。
出てきた改札口とは違う改札口が現れた。そこにある地図を見て、
今いる場所と向かうべき方向を確かめて、もう一度。
大きすぎる交差点にやってきて、よく見ると、向こうへ渡れない。
来た道を駆け戻って青信号を渡る。四つ橋筋を進んでいく。
堂島アバンザなる建物を前にして、首をかしげる
いや、こっちではない。古いケータイの尻を叩く。


突然、看板が目に飛び込んできた。
到着。本は人生のおやつです!!


おめあての「書店員さんで一箱古本市」から流して見ていく。
小説の単行本が目立つ。みなさん、好きで買ったものの、
手放してもいい、と思ったのだろうか。お客さんと店主さんが、
いろいろとお話しているのを聞くともなしに聞きながら、
背表紙を渡り歩く。ときにしゃがみ込む。本屋さんで、
下の方にある本を見るためにしゃがみ込むのが、好きだ。


購入。本は人生のおやつです!!
『おとなぴあ 2001年12月号』(ぴあ)


とほんさんが出店するときいた、恵文社バンビオ店の、
ふるほんまつりのチラシ入手。いろんなお店が出すのね。
バンビオ店、奈良からだとどうやって行けるのかしら。
交通費払ったら、書籍代が蒸発してしまわないかしら。


車中のとも。
外山滋比古乱読のセレンディピティ』(扶桑社)


気になる新刊。
吉田戦車まんが親 3 (ビッグコミックススペシャル)』(小学館


4月が終わりますな。
葉桜を、見逃さないようにせねば。