真夜中の本屋図鑑

山の旅 本の旅―登る歓び、読む愉しみ


スタンダードブックストア心斎橋。
山の本が、けっこうなボリュームである。
これくらいあると、山についての想像が豊かになる。
行きたいなと思うし、読みたいな、とも思う。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
柴田元幸書き出し「世界文学全集」』(河出書房新社
ケリー・リンク柴田元幸マジック・フォー・ビギナーズ (ハヤカワepi文庫)』(早川書房
辻原登新版 熱い読書 冷たい読書 (ちくま文庫)』(筑摩書房
甲斐みのり『東海道新幹線 各駅停車の旅』(ウェッジ)
鈴木伸子『グッとくる鉄道 ? 見て 乗って 感じる、胸騒ぎポイントガイド ?』(リトル・モア
大森久雄『山の旅 本の旅―登る歓び、読む愉しみ』(平凡社
NPO法人クリエイティブ・スポーツ・パートナーズ『こどもと始める家族で山登り 安全に楽しむコツとテクニック』(阪急コミュニケーションズ)
BRUTUS (ブルータス) 2013年 9/1号 [雑誌]』(マガジンハウス)
ケトルVOL.14』(太田出版


『山の旅 本の旅』は、タイトルがすばらしい。
中身は、ちょっとわからんかったが、なんというか、
このタイトルから想像できる状況が、すばらしすぎる。
山の本って、独特の魅力がありますよね。うーむ。


東海道新幹線 各駅停車の旅』は、写真もきれい。
木村衣有子さんの本を思い出したり。書名は失念。
新幹線、って乗り降り自由なきっぷはないんだっけ?
青春18きっぷとあわせワザみたいなの、ないのかな。


読了。
馬場正尊、林厚見、吉里裕也『だから、僕らはこの働き方を選んだ 東京R不動産のフリーエージェント・スタイル』(ダイヤモンド社

あるときは真面目になり、あるときは変人になる。冷静とクレイジーの反復横飛び。これは、僕らの目指すキャラクターであり、仕事の基本スタンスだ。(p.139)


まくらのとも。
本屋図鑑編集部、得地直美『本屋図鑑』(夏葉社)


ちょっと寝るのが遅くなったが、少しだけパラパラして、
と思ったのが間違いだった。気がついたときには第三章。
ちくさ正文館本店、海文堂書店東京堂書店神保町店、
往来堂書店、北書店、さわや書店フェザン店ときて、
眠気でしびれている私の脳はもう、息も絶え絶えだった。

お客さんが本に出会うのに少しでも役に立つと思われる情報があれば、それを提示するのに、一切手を抜かない、とことん手をかける。商売の基本のようなことだが、それをここまで徹底するのは難しい。さわや書店が名店とされるゆえんである。(p.110)


北書店について知ったのは、ここ数年。
いくつかの本や雑誌で紹介されていた。
『本屋図鑑』では、「二〇〇年近く続いた老舗の書棚とともに、
そこから約一キロ先に、新しい本屋さんをオープンさせた」とある。


海文堂書店の北村知之さんにも、
「海書店」のオープンを期待したい。


閉まるお店はこれからも、増え続けるかもしれない。
本屋さんはいずれ、なくなっていくのかもしれない。
それでも、本屋さんで働く人はそれぞれ、その店で、
その棚を耕し続けている。私も、私の棚を耕さねば。


真夜中、ひとりで眠るふとんの横でしばらく、
『本屋図鑑』は熱をもって転がっていた。