そこかしこの観察

ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)


朝の通勤電車で本を読んでいて、ふと、
ポケットから携帯電話を取り出したら、落とした。
座席の下のほうにすべっていってしまって、
簡単には取れそうもない。困った。


困ったまま、立ち尽くしていて、
なんとなく車内を見回していたら、
ひとりの男性と目が合った。うなずかれた。
励まされたような気分になった。


読了。
松波晴人『ビジネスマンのための「行動観察」入門 (講談社現代新書)』(講談社

安岡さんの記憶のノウハウは達人のなかでも飛びぬけているが、そこに至るまで努力を続けられたのには、この「お客さまへの関心」が基礎としてあった。記憶のノウハウを支える土台は「お客さまに喜んでもらいたい」というマインドである。(p.204)


終わりのほうに書店についての記述があり、
以前にそこだけを立ち読みしようとしたことがあったが、
著者の調査の様子をそのまま記述するスタイルに馴染めず、
読み進めることができなかったことを覚えている。


この本を最初から読んでみると、著者が行動観察のスタイルを確立していく過程が、
一連のストーリーとして語られているのが面白く、書店の箇所も、
ふむふむと読むことが出来た。本を読むときのコンディションについて、
拾い読みと通読との差が感じられて、なかなか興味深かったです。


車中のとも。
嶋浩一郎『嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン