願望をいくつか

ぼくの住まい論


前の晩に、月曜なのに早出なことに気づく。
予測と違うことが現れると、ストレスを感じる。
それが、おとなの弱点。まっさらにいきたい。
おもいがけない展開にも、わくわくできるよう。


読了。
内田樹ぼくの住まい論』(新潮社)

書生1号が駅から歩いてきて、隣の家の前にうちの楓の枯れ葉が落ちていたのをしゃがんで拾っているのを、たまたま光嶋くんが遠くから見ていて、「ほろりとした」と言っていました。個人住宅だったら、そうはゆきません。書生とはいえ、先生の住む家の隣の家の前に落ちている枯れ葉は、いくらうちの楓の落ち葉だからと言って、しゃがんで拾ったりはしません。それが自然にできるのは、凱風館のある地域全体に対して、何らかの責任がある、そういう意識をみんなが持っているからでしょう。(p.117)


家から駅までの道のりに、タバコの吸殻が捨ててあるのをよく見る。
先生の家の落ち葉を拾う書生あれば、自分の吸ったタバコを捨てるヒトあり。
ただひとりの乳幼児も捨てられたタバコを拾って食べてしまわないことを切に願う。


帰宅して、妻といろいろ話す。
自分の見聞きしてきたことを話す姿に、
「あぁ、俺もこんな風にいきいきと話しているだろうか」
と不安になる。見聞きしてきたことを、いきいきと伝えたい。