思い出せない青春もあり
ゆうべはシャワーを浴びずに昏倒したので、
けさ、シャワーを浴びた。朝のシャワーは久しぶりだ。
なんとなく、昔のことが思い出されるような気分になるも、
特に具体的な記憶が蘇るわけでもなし。
読了。
齋藤孝『「意識の量」を増やせ! (光文社新書 522)』(光文社新書)
気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
竹内正浩『カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩 都心の謎篇 (中公新書)』(中央公論新社)
『旅の手帖 2012年 07月号 [雑誌]』(交通新聞社)
大野更紗『([お]9-1)困ってるひと (ポプラ文庫)』(ポプラ社)
碧野圭『書店ガール (PHP文芸文庫)』(PHP研究所)
『旅の手帖 2012年 07月号』
巻頭特集は「青春18きっぷ 〜30th Anniversary〜.」
ミソジを越えましたか、青春サンも。
車中のとも。
檀一雄『青春放浪 (ちくま文庫)』(筑摩書房)
町田康からの破天荒つながり(?)で、
檀一雄へのバトンリレー。青春自伝小説、とあるから、
若い頃の話が出るかと思いきや、冒頭、檀一雄は既に、
おっさんのようだ。四十は過ぎている計算。
フルネームで登場しないが「坂口さん」というのは、
坂口安吾だろうし、「太宰が大声をあげてほめてくれそうな出来事だ」
などという文章でいきなり太宰治が苗字のみ呼び捨てで登場したりする。
(たぶん太宰はもう亡くなった後で、ただ比喩の材料としての登場)
尾崎一雄を訪ねて、お互い病身をいたわりながら、
酒を飲みつつ「今昔の感に耐えぬ」と言って、
おもむろに*1学生時代を語り起こすのだ。
念入り。念入りに用意された導入に、
やすやすと引きずり込まれましたヨ。
私もまた、はかばかしく飲めないから、飲みさしては注がれ、飲みさしては注がれ、いたずらにビールの泡の散ってゆく有様を眺めながら、今昔の感に耐えぬのである。(p.15)