小学生のときに気になった本


妻子とともに、奈良はきたまちへ。
まずは、大学堂を訪問。オカタケ師匠の本*1にもあったが、
今日も「店内2割引」やってました。


購入。大学堂。
宮崎駿本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)』(岩波書店


古書喫茶ちちろ*2を訪ねる。靴を脱いであがるお店。
こたつが並んでいる。いい匂いがする。
誰かのうちに遊びに来た気分だ。


チムニクの『クレーン男』やら『タイコたたきの夢』やら、
絵本やら、いろいろ置いてある。レコードで、クラシックも
流れている。暗めの照明も感じいい。ずいぶんと落ち着く。
2階も見せてもらう。関西ブックマップがあった。
ふうむ、関西版もあったのか。いや、知ってたっけ?
ともかく、だいぶ昔の刊行だから、現在では、
あまり頼りにならないであろう。でも、
手に入れておいた方がよかったか?


東向北通りの豊住書店というお店に立ち寄る。
ここは新刊書店なのだが、異様に岩波現代文庫
ちくま学芸文庫が並んでいてビビる。名物書店?
しかし、普通のちくま文庫は見つけられなかった。
どういうことなんだ。外の木の看板が、外国みたい。


それにしても今日は寒いね。
プラネットをぷらっと覗いてから、
フジケイ堂小西通り店へと向かう。


購入。フジケイ堂小西通り店。
田島征彦『くちたんばのんのんき(口丹波呑呑記) (新潮文庫)』(新潮社)
『しぜん2 つの キンダーブック』(フレーベル館
パット・ハッチンス、つばきはらゆき『きれいずきティッチ』(童話館出版)


『くちたんばのんのんき』は、小学生くらいのときに、
新潮文庫目録を見ながら、チェックした一冊だった、確か。
その後、入手できないまま大人になり、一度だけ、
どこかの古本屋でみかけて手に取ったものの、
なぜ小学生の頃に欲しかったのか分からず、
つまり別に読みたいとも思わず放置。


今日、田島征彦という名に見覚えあり。
おそらく、こないだ読んだ今江祥智の本で、
何度か登場していた。「小学生のころのチェック」と、
「最近の児童文学への関心」の2ポイント獲得で、
購入を決めた。136円でした。


帰ってきて、灰谷健次郎の解説を読んで、
これはもしや灰谷健次郎の『島物語』の、
モデルになった本なんじゃないか、と思った。
そういえば、小学生の頃、『島物語』が大好きで、
熱心に読んでいたのだった。


けれども新潮文庫の目録には、そのような解説はなかったはずで、
やはり小学生のぼくが『くちたんばのんのんき』に興味を持ったのは、
今もって、理由が不明なままだ。「のんのんばあとオレ」とかと、
まさか間違えてたんじゃないだろうね、キミ。


ちなみに「くちたんばのんのんき」とは、
漢字で書くと「口丹波呑呑記」となるっぽい。
田島自身による魅力的な絵がたくさん載っている。
いい本だ。親本は、晶文社から出ていたそうな*3