「児童文学」の昨今

車中のとも。
今江祥智さよなら、ピーター・パン―子どもの国からの挨拶、また (福武文庫)』(福武書店

一冊一冊の子どもの本についての評価検討の一方で、ある出版社の仕事をできるだけ全体的に見ようとすることも、もっとあってもよいのではなかろうか。(p.167)


今日読んだ部分は、主に雑誌『飛ぶ教室』に掲載されたもののようだ。
今江がこの本で論じている児童文学と呼ばれる業界は、
今、どうなっているのだろうか。


いろいろと本も紹介されているが、気になったもの、いくつか。
E.ケストナーワルター・トリヤー、高橋健二わたしが子どもだったころ (ケストナー少年文学全集 (7))』(岩波書店)(p.141)
ルイ・アラゴン、渡辺広士『冒頭の一句または小説の誕生 (1975年) (創造の小径)』(新潮社)(p.196)


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
今江祥智それはまだヒミツ―少年少女の物語 (新潮文庫)』(新潮社)
橋本治巡礼 (新潮文庫)』(新潮社)
脱原発世界会議」実行委員会『原発のない世界のつくりかた』(合同出版)


『それはまだヒミツ: 少年少女の物語』どうなっているのだろうか、
と案じたら、今江祥智編の、このアンソロジー新潮文庫新刊だ。
ぱらぱらとしたら、これ、『新潮現代童話館』*1からの、再編集本のようだ。
元本は、今江祥智灰谷健次郎とが編集したもの。
20年近く経っているが、新しく加えるべき作品はなかった、
ということですか、今江先生?


「それはまだヒミツ・・・」