師匠の新刊を読みだす
仕事に行くのに、携帯電話を家に置き忘れてきた。
駅のホームで気がついて、「ま、いいか」と思って、
本を読む。職場に着いたら、いつもと違うポケットに、
携帯電話が入っていた。読書の邪魔にならないで、
よかった、よかった。
車中のとも。
岡崎武志『古本道入門 - 買うたのしみ、売るよろこび (中公新書ラクレ)』(中央公論新社)
師匠の本を続けざまに読む。
こちらも面白い。
冒頭、古本屋のイメージの変貌を飲食店でたとえているのだが、
途中でちらほら俳優でいうのが面白い。フランキー堺とか、
どういう感じなのかよく分からないが、フランキー堺は好きだから、
なんか嬉しくなる。好きって言っても、顔立ちがね。
作品は、ほとんど見たことないんですけれどもね。
沖縄のとくふく堂は閉店したらしい。知らなかった。
店主はどうなったのだろう。
東京のへそともいうべき「皇居」の北、六百メートルほどの位置、東西に伸びる靖国通り周辺には、まんじゅうの皮に包まれたあんこのように古書店が詰まっている。(p.88)
神保町の魅力を、こんなにも美味しそうに表現した文章!
素晴らしい。関西に移って、なかなか行けなくなってしまったが、
関東にいるときだって、そんなには足を運ばなかった。
また機会をもうけて、訪ねてみたいね、神保町。
神保町古書モール(とんぼ書林)、みわ書房、が気になる。
『東京人』2004年10月号*1も、詳しく紹介されている。これなら、家にあるぞ。
明日、読み直してみよう。
気になる新刊。
佐野眞一『劇薬時評―テレビで読み解くニッポンの了見』(筑摩書房)
クリスティアン・アングラオ、吉田春美『ナチスの知識人部隊』(河出書房新社)