電車通勤の快

日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書)


今日は研修に出かけた。電車で職場に行く、というのは、
実に1年ぶり。いやぁ、電車通勤っていいものですね。
携帯を触りたい欲求をぐっと抑えて、本を読む。


車中のとも。
原研哉日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書)』(岩波書店

GDPは人口の多い国に譲り渡し、日本は現代生活において、さらにそのずっと先を見つめたい。アジアの東の端というクールな位置から、異文化との濃密な接触や軋轢を経た後にのみ到達できる極まった洗練をめざさなくてはならない。(p.8)


油断すると眠気に引き込まれそうになるが、
意識がはっきりしているときに読むと、ぐぐっと面白い。
『デザインのデザイン』*1も、たいそう面白かったが、
この本は、それと「呼応する一冊」と位置づけられている。


展覧会「JAPAN CAR 飽和した世界のためのデザイン」の事例が、
とても刺激的だった。最後のほうに、東日本大震災についての
記述もあるみたいだ。ゆっくり、しっかり、読んでいきたい。