段ボールに本だけ詰め込んで

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)


わりあいと早く、妻はベビーカーを押して出かけた。
今日は、帰らない。午前中は、読みさしの文庫を読んだ。


読了。
村上春樹国境の南、太陽の西 (講談社文庫)』(講談社


島本さんが再登場するまでで、3分の2くらいあった印象。
前半のが、「濃い」のだろうか。読み終えてから確認したら、
半分も行かないうちに島本さんが現れていたのか。ふーむ。
「7」までで終わってしまってもアリな気がした。濃い。


読後、ラジオをかけたままなんとなくグズグズしてしまったが、
いくつか電話をかけたりシャワーを浴びたりしてから、
いよいよ荷造りに取り掛かる。モノを処分するのは苦手だから、
あまり考えなくてよさそうな本詰め作業から手をつけようか。


しかし、毎度のことながら、段ボールに詰め込まれた本、
重いね。またアレを運ぶことになるかと思うと、若干の不安あり。
それでも、棚の飾りになりつつある本たちを手にとって、
箱に詰めていく作業はけっこう楽しい。「あ、これも読みたい」
「げ、この本、忘れてた!」と、読書欲を刺激してくれる。
引っ越したら、棚に戻すときにまた刺激を受けるだろうから、
その勢いを借りて、くっくっくっ、と読み進めたいものよ。


電話口の向こうで、娘の泣き声が聞こえる。
すぐ隣りにいるかのように、顔が浮かぶ。
おんぶしながらの読書をマスターすれば、
だいぶいいんだけどなぁ。難しいんだよなぁ。