怠けモノに雨

ちょっと怠けるヒント


朝飯のあと、天気が良くないので洗濯もせず、
再びベッドに寝転んで、本を読んでみたり。


松山巌ちょっと怠けるヒント』(幻戯書房

子どものころから、怪盗ルパンシリーズはなんども読み返している。頭が疲れたと思ったときには、ルパンの活躍を読むにかぎる。ルパンには是非なりたい。(p.126)


ひとつひとつのエッセイが微妙に連続性を持っていて、
なんか、とりとめもないおしゃべりを聞いている気分。
面白いです。


気がついたら、眠っていた。目が覚めたら、
日が照っていた。洗濯して、干して、出かけた。
夜には、雨が降ったようで、それはそれは、
胸が潰れるような思いだった。


車中のとも。
佐々木俊尚キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)』(筑摩書房


読みさしのまま、しばらく放置していたので、
どこまで読んだのか忘れていた。適当に、開いたところから、
読み直した。面白い。

しょせんは当時のドロップアウトなど単なる人生のレールの「道草」でしかなかったということです、今のようにいったんレールを外れれば生涯低収入の派遣社員やフリーターを強いられるというような不安はまったくなく、ただただ「息苦しいムラ社会にいつかは飲み込まれるけれど、それまでのモラトリアムを何とか伸ばしたい」というようなお気楽な脱走願望が私の精神の大半を占めていたということなのでした。(p.96-97)


私の場合で言えば、2000年代でも生涯低収入の不安すら感じておらず、
「息苦しいムラ社会にいつかは飲み込まれる」という見通しすらなく、
なぜ就職することなくフリーターの道を選んだのかと問われたならば、
「就職活動ってどうすればよいか、よくわからなかったから」、
尾崎豊がサラリーマンにはなりたかねぇと歌っていたから」
などとうそぶくわけであります。今はなんとか就職できたので、
やはり「道草」だった、と言えなくもないですが、そのうちまた、
ふらふらともといた道に戻っていったりすることになれば、
今、この仕事が「道草」と呼ばれてしまうかもしれず、
人生万事塞翁が馬、とか言ってお茶を濁すのみ。