「本屋さん」と声にするだけで

酒呑みの自己弁護 (ちくま文庫)


読了。
松村雄策ビートルズは眠らない』(ロッキング・オン
いやぁ、よかった。ジョージのライブ版とか、
アンソロジーとか、聴いてみたくなったCDが、
いくつも。読んでいて読みたい本が増える本はとても素敵だが、
読んでいて聴きたいCDが増える本、ってのも、
素敵だ。何かをしたくなる、というのは、
とても嬉しい。


この本を読んでいて嬉しくなってくるのは、
何かを好きになることってステキだなー、
こんな風に楽しめるんだなー、と思えること。
ビートルズへの愛憎入り混じって愛倍増、みたいな、
ポール・マッカートニー」と声に出すだけで嬉しい、
なんて、ほんと羨ましいね。


しかもそれは、自分の心の奥深くにつながっている。
軽々しく、「ベストアルバム」などは選べない。
選ばない。僕にとってのそれは、本だろうか。
本屋さんだろうか。

ビートルズにまつわることを何かしようとするとき、僕たちは自分の心の深くまで行かなければならない。(p.232)


あなたにとっての「ビートルズ」はなんだろうか。
自分の心の深くまでいかなければならないこととは。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
安田登『身体能力を高める「和の所作」 (ちくま文庫)』(筑摩書房
山口瞳酒呑みの自己弁護 (ちくま文庫)』(筑摩書房
久門易『身近な写真から学ぶ 一歩先への! 写真表現入門 (ThinkMap)』(技術評論社


『酒呑みの自己弁護』なんとー、ちくま文庫入り。
こいつは、あたしの大好きな、そしておそらく、
同好の志がたくさんいるであろうシリーズ、
山藤章二と書き手がタッグを組んでのコラム集。


新潮文庫版を持っていて、なぜか酒呑みに憧れて、
中学生くらいで買って、楽しく読んだっけ。*1
山藤章二の描く山口瞳がえらいかわいい。
このちくま文庫の表紙も素敵ねー。
新潮版は、絶版になったのだろうね。


山藤タッグ本については、かねたくさんのリストで。
http://d.hatena.ne.jp/kanetaku/20050109


さて、週末は一箱古本市。ようやく、本を拭いたり。
いや、ちゃんと実家からお蔵だしの本持ってきたり、
ちょいちょい準備、してますよ?(誰に言い訳?)
リストも作成。本は、60冊ちょいだな。


看板娘、宮沢りえちゃんも、同伴します。
こんかいはなんと、あのドラマの主題歌、
『ノンタイトリスト』のシングル(半分に折ってある)が、
セットになって販売。売れないだろうね。
看板だからね。


場所は宗善寺です。13箱もある。ここだけで充分だね。(しつこい)
お天気が心配だな。

秋も一箱古本市2010
天高く馬肥ゆる読書の秋、今年も「本と散歩が似合う街」谷中・根津・千駄木で、秋も一箱古本市を開催します。
本が好き、本も好き。そんな店主こだわりの一箱をたずねて、谷根千の街歩きはいかがですか。

2010年10月9日(土) 11:00〜16:30
★雨天の場合10月10日(日)に順延

詳細はこちら。
不忍ブックストリートhttp://sbs.yanesen.org/