2009-12-09 季節の風を感じて 読了。 池波正太郎『新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)』(文藝春秋) 大正解だった、12巻で。 ときおり出てくる季節の描写も、いい。 なまあたたかい晩春の夕暮れであった。 それでいて微かな夕風は冷んやりと肌にこころよく、この日暮れどきは、平蔵がもっとも好むところのものである。(p.212) 収録作品。 「いろおとこ」 「高杉道場・三羽烏」 「見張りの見張り」 「密偵たちの宴」 「二つの顔」 「白蝮」 「二人女房」