季節の風を感じて

新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)


読了。
池波正太郎新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)』(文藝春秋


大正解だった、12巻で。
ときおり出てくる季節の描写も、いい。

なまあたたかい晩春の夕暮れであった。
それでいて微かな夕風は冷んやりと肌にこころよく、この日暮れどきは、平蔵がもっとも好むところのものである。(p.212)


収録作品。
「いろおとこ」
「高杉道場・三羽烏
「見張りの見張り」
密偵たちの宴」
「二つの顔」
「白蝮」
「二人女房」