好きで得意

軽くなる生き方


武蔵野線に乗ってたら、
越谷レイクタウン駅ってのがあって、
仰天する。


武蔵野線って、車窓の風景、いいな。
でも、本を読んでしまった。


読了。
松浦弥太郎軽くなる生き方』(松浦弥太郎


弥太郎さんの本なら断然、『最低で最高の本屋 (仕事と生活ライブラリー)』。
ほかの本は、買ったり手に取ったりしたものの、
いまいちぐっと来なかった。というかちゃんと読めた本、ない。


こいつは、久しぶりにぐっとつかまれた感じ。
で、電車で読んでたら、行きと帰りで読み終えてしまった。

 そこで、僕は少し立ち止まることにした。自分が抱え込んだ荷物をいったん全部出し、カバンの中身を点検してみることにしたのだ。
 いるか・いらないか、微妙なものは、断固として潔く手放す。
 本当に大切な物だけを、厳選して持つ。そしてかわいがる。
 極力、無駄をそぎ落とす。

 <中略>

 宝物としてずっと持っていたいもの、どんなときでも役立つ万能のもの、多少かさばっても抱えていくべき責任。それらを、できる限りコンパクトにまとめた小さな荷物一つをポンと肩にかけて、これからの人生の旅を生きていきたいと思う。(p.5)


憧れますね、軽い荷物。
佐藤可士和も『佐藤可士和の超整理術』で言ってたけど、
なかなか手ぶらってわけには、ねえ。


それでも「死ぬときは手ぶらがいい」(p.5)って言われたら、
「はい、その通り!」って言ってしまうわな。
年齢によって、できるスタイルがあるのかな。
まだまだカバンを肩に食い込ませていくぜ。

おそらく失敗するであろうアイデアでも、自分が考えたものはすべて自分で試してみて、自分自身でとことん失敗を味わいたい。「ああ、ダメだった、まるで意味がなかった」ということを、経験し、痛い目にあい、うんざりするほど実感したい。(p.59)


これは、今すぐ、やれますね。ここ読んで、なんか笑ってしまった。
「まるで意味がなかった」って、いいなぁ。


その他、
一人になれる時間を持つ、とか、相手に自分を好きになってもらうことから仕事を始める、とか、
ゴールは厳しくプロセスは緩く、とか、できないことの自覚とか、「初々しさ」の必要性、とか。


励まされたり、しかられたり、の一冊。
俺は、好きで得意なことを、しているか。

「できない」を思い知る勇気をもつと、次の「好きで得意なこと」がきっと見つかる。そうしたら、新しい道が開ける。違う風景が見える。(p.87)