野に在りて、書棚をおもう
時間としてはしっかりなのだが、
うまく眠れなかったのか、なかなか目覚めない。
ゆうべのマンガがいけなかったか。
わたしたちの
この ありふれた平凡は
本当はとても
こわれやすくて
なくさないことは奇跡
(p203)
俺のツチダは、いつまでも帰ってこない。
車中のとも。
山本善行『関西赤貧古本道 (新潮新書)』(新潮社)
どんなときに古本屋に行きたくなるか、というのはいろんな人が書いているが、私の場合は、こうして古本屋さんの名前や買った書名を書いていると、無性に古本屋めぐりをしたくなってくる。(P.125)
俺も城を構えて、本格的に古本合戦に名乗りをあげたいものよ。
山本さんが「『臨川の戦い』と呼んで警戒している」臨川書店にも、
攻め入りたいものよ。今はじっと、手もちの本をにらむ。
いつかまた、自分の本棚を並べる日をおもって。
探したけど、月が見えない。