雨の休日の速度

落穂拾い・犬の生活 (ちくま文庫)


小山清の文庫を、携帯しようか迷って、
どんな気分だろうと少し読み出したら、
なんとなく一篇読み終えてしまった。


「聖アンデルセン」やはり太宰治を思い出しつつ、
途中から、わりと没入して自宅なのに立ち読み。
どこかでコーヒーでも飲みながら、などと夢想して、
携帯本をあれこれ迷いながらも、読めたためしがない。


休日のとも。
小山清落穂拾い・犬の生活 (ちくま文庫)』(筑摩書房


今日は、雨が降っている。
ぼくも、珍しくゆっくり歩いている。
ゆっくり歩くのもいいものだ。


郵便局までやってくると、忘れ物に気づいた。
引き返す。テーブルの上に、払い込み用紙。
やはり、ここにあったか。


週末の東京行きの準備をあれこれと。
今朝、妻が出張に出かけてしまったので、
今夜の娘との食事の準備もしなければ。


時間がないようで、あるようで、
なんともにゅるっとした感じの休日。
図書館に行こうとも思ったが、気分で歩いていたら、
智林堂書店*1を目指していることに気づいた。
直後に浮かんだ想像通り、シャッターはおりていた。


今日は、朝倉文庫も閉まっていた。なんとなくな気分なので、
とくに気落ちもしない。店に入らずに済んでホッとしたくらいの。
フジケイ堂もちいどの店は開いていたので、階段を上っていく。
初めて見る、学生くらいに見える若い男性が店番をしていた。
角川文庫、赤い背表紙、片岡義男を3冊ほど見つけたが、
泳がせたまま、他の本を手にお会計へ。・・・買うのか。


購入。フジケイ堂もちいどの店。
庄野潤三おもちゃ屋 (1974年)』(河出書房新社
松岡享子『えほんのせかい こどものせかい』(日本エディタースクール出版部


おもちゃ屋』は、函入、帯つき。帯には、
「初の短篇連作集」とある。ひとつめの作品、
沢登り」をさらさらと読み干してしまった。
262円、なんとなく気になって、購入。