雪と罪

飛ぶ教室第35号(2013年秋) (「エーリヒ・ケストナー作『飛ぶ教室』の世界」)


雪がヤバい、と思ってきもち早く起床。
傘を持って夜明け前の路地へ出れば、
雨。道路にはもう雪はなく、屋根や、
植え込みを見なければ、気がつかない。


妻からのメールで、インフル娘の様子を知る。
大きい病院で、いろいろ検査をしてもらえたようだ。
考え出すといろいろ悪いことを想像してしまうくせに、
仕事をしているとすっかり思い出さなくなったりして、
どちらにせよ、ひどい罪悪感を覚えてげんなり。


早く、元気になってほしい、という気持ちさえ、
自分勝手な臭いで汚されているように思える。


購入。
後藤元気将棋エッセイコレクション (ちくま文庫)』(筑摩書房
飛ぶ教室第35号(2013年秋) (「エーリヒ・ケストナー作『飛ぶ教室』の世界」)』(光村図書出版


『将棋エッセイコレクション』将棋のことは、
なんだかずっと気になっていて、3回に1回くらい勝てる相手と、
月に1度ぐらい対戦したいな、なんて思ったりする。
思いつく相手は、めちゃくちゃ強いという噂の学生時代の先輩と、
もはや相手にならず僕と将棋をさしてくれなくなった父しかいない。
で、将棋のことが書いてある本を読んだりするわけだ。


でも、将棋の本を読むのはきっと、将棋というゲーム自体より、
将棋に取りつかれている人が気になって読むんだと思う。
プロ棋士の書いたものを読んだり、プロ棋士について書かれたものを読むのが、
今までは好きだった。これは、新刊案内の時点で気になって、
発売と同時に反射的に買ってしまったけれど、僕の好む読み物かどうかは、
読んでみなけりゃわからない。読んでみなけりゃわからないのは、
どんな本だって一緒だ。


飛ぶ教室第35号(2013年秋) (「エーリヒ・ケストナー作『飛ぶ教室』の世界」)』
次の号が入荷してきてしまって、もう返品しなきゃいけない、となってもまだ、
買うことに踏ん切りがつかずにずるずると取り置いてしまっていたが、
雪や罪の意識や新型インフルエンザや、ぼろもうけのわなや、
なにかいろいろの作用が働いて、購入してしまった。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
森内俊之覆す力 (小学館新書)』(小学館
ドラえもんルーム『藤子・F・不二雄の発想術 (小学館新書)』(小学館
電車の博物館・公園に行こう! (ブルーガイド・ムック)』(実業之日本社
内田樹街場のマンガ論 (小学館文庫)』(小学館


ドラえもんルームっていうのは、どういうグループなんでしょうか。


車中のとも。
早川義夫ぼくは本屋のおやじさん (ちくま文庫)』(ちくま文庫

あげるということは、捨てることなのだ。もらうということは、拾うことなのだと思う。(p.140)


ツイッターをみていると、「東京」ではすごい雪のようだ。
僕の目の届く範囲には、もう雪の気配はなくなってしまった。
罪の意識も、のど元を過ぎて、内蔵の襞のどこかに隠れてしまった。