ページをたぐれば、読書

マンガホニャララ (文春文庫)


早くあがったら、家路の途中で待ち伏せされた。
明るい路上で見る妻子の姿は、なんか珍しくて、
夢を見ているかのような幻想感があった。


読了。
ブルボン小林マンガホニャララ (文春文庫)』(文藝春秋

止め絵が上手な漫画家は多い。それらは読む前から魅力的ということになる。だが、ページをたぐり読書するという能動的な行為でのみ魅力を生じさせる方が、より「漫画であることの甲斐がある」と僕は思う。近年、そんな風に感じさせた漫画はない。(p.232)


マンガの紹介である本書は、
読書の喜びを紹介する本でもある。
明解さんが週刊誌を読書にカウントしなくとも、
ブルボンは漫画を読書にカウントする。(それにぼくは賛成する)


巻末の対談でピエール瀧が、「これからこの本を読む人には
『興味を持ったマンガはちゃんと読んでみたら?』
ってオススメしたい」と言っている。
モジャ公』、読んでみるか?