記憶きまぐれシェイク

誠の話


久しぶりに、三省堂書店有楽町店を訪ねる。
東西線からのスタート、有楽町駅を目指さずに、
茅場町乗換えで日比谷線を銀座で降りて歩くと便利。
銀座インズの脇を通って、交通会館へ。


2階のレジ位置が変わっている(!)。
雑誌の並べ方や地図ガイドの品揃えなどを見る。
ガラス窓の外には輝かしい光、いいお天気。
そのまま、東京駅のほうへ歩いていく。


途中、マクドナルドを発見。こんなとこにあったっけ?
井上陽水奥田民生の「クリスマス・バニラシェイク」に刺激され、
バニラシェイクのMサイズを飲む。ちょっと多いな、これ。
男達はバニラシェイク、何サイズを飲むんだろ。


これまた久しぶりに八重洲ブックセンター本店へ。
本の本のところを見ていたら、こいつに遭遇。
ぐぅ。いつの間にか見つからなくなった師匠のこれを、
再度、わが棚に迎えるべし。


購入。八重洲ブックセンター本店。
岡崎武志気まぐれ古書店紀行』(工作舎


しかし、「気まぐれ」っていいことばだなぁ。
その無責任さがほっとする。星新一のことも思い出す。
思い出しついでに、八重洲の地下街にある古本屋さんに寄ろう。
階段を下りてすぐのここに、はい、八重洲古書館が、あれ?


ありません!八重洲地下街の地図を求めてうろつく。
R.S.Booksもない。いや、よく探すと、R.S.Booksは
別の場所に移動していた。行ってみると、だいぶ縮小している。
お客さんは何人も棚にへばりついている。ちょっと安心。


買い物ついでにレジのお姉さんに聞いてみると、
R.S.Booksは5年前に移転したそうな。5年もご無沙汰!?
そんなはずはない、と帰宅して調べてみて、もしかしたら、
R.S.Booksだと思って何度か行っていたお店は、途中から、
八重洲古書館になっていたんじゃないか、という予感。


最初の八重洲古書館があったとこ→別のお店
最初のR.S.Booksがあったとこ→八重洲古書館(5年前)
今あるR.S.Booksの営業開始(5年前)
あくまで想像。いや、だって最初のR.S.Booksがあったとこに、
この5年以内に行ったと思うんだよなぁ。。。


購入。R.S.Books。
椎名誠和田誠誠の話』(角川書店


これは、もちろん、『岳物語』からのリレーを受けて。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
トミヤマユキコ『パンケーキ・ノート おいしいパンケーキ案内100』(リトル・モア
中川李枝子『本・子ども・絵本』(大和書房)


車中のとも。
沢木耕太郎旅する力―深夜特急ノート』(新潮社)

あの当時の私には、未経験という財産つきの若さがあったということなのだろう。もちろん経験は大きな財産だが、未経験もとても重要な財産なのだ。本来、未経験は負の要素だが、旅においては大きな財産になり得る。なぜなら、未経験ということ、経験していないということは、新しいことに遭遇して興奮し、感動できるということであるからだ。(p.236)


母親からのてみやげやら、職場へのおみやげやらで、
なんだか紙袋だらけになって新幹線へ乗り込む。
途中、うとうととしたけれど、復活してまた読む。
あとちょっと、というところまで読んで、最寄駅。


帰宅したら、妻も娘もまだ帰ってなかった。
おじいちゃん、おばあちゃんとともに娘が帰り、
妻が仕事から帰り、みんなで食事をし、
娘がぐずり、妻子が眠った後、読み終えた。


読了。
沢木耕太郎旅する力―深夜特急ノート』(新潮社)