悩めないという悩み

「本屋」は死なない


ゆうべはなかなか眠れなかったが、
なんとか起きて、洗濯。ワイシャツがギリギリなのだ。
本を読んでいて、色々なことに対して、
深刻に思い悩まないようにする自分が、
なんとなく逃げ腰なように思えてくる。


何かに対して、不満や危機感を感じないことで、
自分を大事にしようとしていることが、結局、
もっと大きな不幸を呼び寄せているような不安。


でも、かといって現状を冷静に分析して、
ぱっぱっと、対応策を講じて行動することはできない。


「ま、いっか」と一息ついて、
なじられようとののしられようと、
ぼんやりした視線をあたりにふりまくのみ。


車中のとも。
石橋毅史『「本屋」は死なない』(新潮社)


なんというか、語り口が悲劇的なのよね。