ずっと考えながらやっていこう

小澤征爾さんと、音楽について話をする


髪を切った蒼井優を、『mina』の表紙にも見つけた。
・・・そうでもないな。短ければいいってものでもないのか。
退勤後、建物の外に出るともう暗くなっている。
これから先にやってくる季節について思うとき、
ワクワクできる自分が頼もしい。秋もすてきだ。


読了。
小澤征爾村上春樹小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)

小澤 「こんな風に教えるというのは、僕の本当の商売じゃないんです。ここでも、奥志賀でも。だからね、十五ねんくらいこのプログラムを続けてきた今だって、僕らはほとんど手探りでやっているんです。ずっとここで毎日練習をやってきたわけだけど、ここはこうやればいいっていう、決まった教え方があるわけじゃありません。どうやったら若い人にうまくこちらの思いを伝えられるのか、その場その場で考えながらやっているんです、でもそれはね、僕らにとっても良いことです。そのようにして原点に戻ることができるから」(p.363)


はっきりとしたメソッドを持たずに、ずっと考えながらやっている。
そういう姿勢で教えているって、素晴らしいと思う。
でも一方で、そんな小澤征爾を育てた齋藤秀雄は、
きちんとしたメソッドでもって教育していた、
というのも、面白い。


たった一つの正解、てのは、
ないんでしょうなぁ。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
岡尾美代子雑貨の友』(筑摩書房
中川淳『老舗を再生させた十三代が どうしても伝えたい 小さな会社の生きる道』(阪急コミュニケーションズ)
CDジャーナル・ムック ねこみみ~猫と音楽~ (CDジャーナルムック)』(音楽出版社