問いかけタッタカター

100年インタビュー 小澤征爾 [DVD]


ようやく、散髪にいけた。
もう、秋だよ。でも、ぐっと短くした。
ほんとうはこの短さで夏を楽しみたかったところ。
どうして後回しにしてしまっていたんだろうな。


読了。
小松成美対話力 私はなぜそう問いかけたのか (ちくま文庫)』(筑摩書房


文庫書き下し「美しい対話」もよかった。
サッカーの香川真司のエピソード、いい出会いといい別れ。
「いい別れ」っていうのも変だけど、別れ際になって、
その出会いがいいものだったことが証明されたりするのかも。


この本を読みながらちょいちょい頭によぎったのが、
阿川佐和子の『聞く力』だが、解説で花田紀凱も言及。
でも、なんでだか、小松成美の方が面白かった気がする。
なんでなんだろうなぁ。購入前に「読みたい!」という
欲求を激しく喚起してきたのは阿川佐和子の方だったのだが。


見た。
100年インタビュー 小澤征爾 [DVD]』(NHKエンタープライズ


TSUTAYA DISCAS で届いたやつ。実に面白かった。
小澤征爾がエネルギッシュ。途中ぐったりしてソファにもたれたりしてる。
有働由美子の質問が「そのためには何をすればいいんですか」という、
結果を欲しがる子どものような、ちょっとずうずうしく聞えるのばかりで、
うーんと唸ってしまう。けれども小澤征爾はその質問に対して、
汗をふきふき、一生懸命答えていて、すばらしい。


見終わって、もっと小澤征爾の話を聞きたいなぁ、と思って、
明日読む本を本棚に探したら、こいつを見つけた。


小澤征爾村上春樹小澤征爾さんと、音楽について話をする』(新潮社)


なんという待ち伏せ
有働由美子サンよりか、村上春樹の方が小澤征爾の何かを、
ぐっと引き出せるんじゃないか、と期待。もしかすると、
難しすぎる話になってしまうかも、という懸念もあるが、
それはまあ、それとして。


あ、でも『100年インタビュー』も、とてもよかったですよ。
弱っていて日本に帰ろうか迷っていたときに、井上靖に強い調子で、
翻訳を必要としない音楽で海外のひとに直接訴えることのできる素晴らしさ、
みたいのを説かれて思いとどまった、というエピソードに感心。


あと、齋藤秀雄先生の素晴らしさを語る小澤征爾がすてき。
なんというか、いい師匠をお持ちですね、という。しかも、
その出会いが小澤征爾に限らず、たくさんの弟子たちによって
サイトウ・キネン・オーケストラというオケができるくらいに
広がっているということが素晴らしすぎる!


このDVD、販売もされています。
買っちゃおうかなぁ。。。


僕もいつか、「うちの師匠は偉いひとだった」と、
語り継げるようになりたい。精進します、師匠!