なるべく小さな冒険と

新装版 鬼平犯科帳 (23) (文春文庫)


床屋に行った。子どもの頃から行っていたところで、
もう20年以上になるんだなあ、と、髪を切られながら、
ためいきをつく。あのころのマスターは、いくつだったんだろ。
何年もあいだをあけてでかけても、ぼくのことを覚えていてくれる。
うれしいことだよ。


父親を助手席に乗せて、実家からアパートへ。
何冊か読みたい本を運ぶ。代わりに読み終えた本と、
しばらく読まなそうな本を持って帰ってもらう。
あと、掛け布団と毛布も。ありがたい。


購入。Odakyu BOOKMATES 狛江店。
池波正太郎新装版 鬼平犯科帳 (23) (文春文庫)』(文春文庫)
池波正太郎新装版 鬼平犯科帳 (24) (文春文庫)』(文春文庫)
結城未来頭がよくなる照明術 (PHP新書)』(PHP新書


「新装版」帯の鬼平、23巻、24巻が2、3冊ずつ並んでいる。
ここに集まってたのかよ!見つけたときがお買い時。
『頭がよくなる照明術』も、なんとなく帯があった方がいいな、
と思って、ブックオフでも新刊書店でも探していたのだが、
ようやくめぐりあえた。おひさしぶり。


小さなしあわせを大切にして生きてきた。
そのことで、成長できないと言われたとき、
果たして、ぼくは小さなしあわせを振り切れるのか。


「そういうことじゃない、だからお前はだめなんだ」
という声が聞こえる。だからぼくは、小さなしあわせにしがみつく。
ああ、この小さなしあわせと、冒険とが、両立できないものか。