人生あっさりは、はたして。
車中のとも。
向田邦子『無名仮名人名簿 (文春文庫)』(文春文庫)
「隠し場所」(p.131-135)が、よかった。
旅行に行くときに、へそくりを隠す話から始まって、
友人から大きなダイヤモンドを預かって眠れなくなり、
とうとううまい隠し場所を思いついた話へと。
へそくりのくだりで、「万々一、飛行機が落っこちた場合にも」、
とあるのが、なんとも。
ひとつひとつのエッセイが、
実にあっさりと短いのが、いい。
長い文章に耐えられないのかなあ。
いや、電車で読むときには、
区切りがよく電車を降りられるほうが、
快いから、だろうよ。
気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
花くまゆうさく『メカ★アフロくん モンキービジネス編』(マガジンハウス)
浜美雪『師匠噺』(河出書房新社)
春日武彦『本当は不気味で怖ろしい自分探し』(草思社)
ダイシージエ、新島進『フロイトの弟子と旅する長椅子 (BOOK PLANET)』(早川書房)
冨澤良子『TOKYO図書館日和』(アスペクト)
原武史『滝山コミューン一九七四』(講談社)
森昌行『天才をプロデュース?』(新潮社)