文庫を読み継ぐ

これからはあるくのだ (文春文庫)


読了。


角田光代これからはあるくのだ (文春文庫)』(文春文庫)
よかった。よかったが、さらっとしすぎて、
物足りなくもある。お茶漬けもういっぱい食いたい、
そういう感じもある。


それにしても、これからはあるくのだ、という、
ぱっと聞きさわやかな宣言が、あんなさびしい、
腹立たしい事件によってなされたなんて。
ああ、みつよっち、あなたの日常ってば。


薄い文庫なら二冊持っちゃう。
車中のとも、つづいての一冊はこちら。
沢木耕太郎チェーン・スモーキング (新潮文庫)』(新潮文庫


手をたたいたらダッシュね、はい!(パチ!)
はい!(パチ!)はい!(パチ!)はい!はい!はい!
で、ヘロヘロ。みたいな印象の、文章。再読なのですが、
最初の「鳥でもなく魚でもなく」を読み終えて、
ちょっとあたしも年とったかもね、とか思った。
ネットサーフィンのような話題の転がり方に、
楽しみながらもちょっと息切れ。


ところが、「老いすぎて」までくると、
「やっぱし、沢木節は、効くねぇ」という心境に。
スポーツの文章が、好きなのかもしれない。
続きを読むのが楽しみですな。


気になる新刊。
雑貨 (あたらしい教科書 1)』(プチグラパブリッシング
学び』(プチグラパブリッシング