憧れてこの本を読む

近藤良平という生き方


祖母の法事で青葉台へ。父は会うなり、
新聞の切抜きをくれた。ん?『近藤良平という生き方』?
そんなの出てたのか!聞いてないよー!


と、いうわけで、帰りに青葉台ブックファースト
探しました。見つからない。だめもとで店員さんに聞く。
フェア台で面陳!?失礼しました。そりゃ、現役のスタッフ、
分かるよね?いや、たまたま彼女が優秀だったのかもしれない。
いやいや、でもまあ、探している本が見つからなかったら、
書店員さんに聞いてみたらいいよね、まずは。


購入。ブックファースト青葉台店。
近藤良平近藤良平という生き方』(エンターブレイン


ところで、青葉台には昔、文教堂があったと記憶している。
みずほ銀行になっていた。そしてブックファーストができていた。
まあ、15年くらいたってるからなぁ。そりゃ、変わるわな。


さて、車中でさっそく『近藤良平という生き方』を手にする。
帯を見る。んー。なになに?

近藤良平に憧れてこの本を読みまねをして生きても、近藤良平にはなれない。野田秀樹


・・・そりゃ、そうだけどさ。
それでも近藤良平に憧れてこの本を読む。


読了。
近藤良平近藤良平という生き方』(エンターブレイン

近藤 日本に帰ってきて一番残念だったのは、まず、仲間がみんな卒業しちゃってたこと。誰も僕の話を聞いてくれないんだよ。(p.82)


俺が話を聞いてあげたかった。なんてな。
海外放浪の旅から帰ってきても、誰も話を聞いてくれなかった、と。
誰かに聞いてもらうことで、旅が豊かになるのかー。ふむふむ。
それにしても、海外放浪より衝撃だった石渕さんの生態って。


『コンドルズ血風録』の文庫化にあたってカットされていた、
平氏の「たどり着いたらいつも朋来居」も再録。
近藤良平の子どもの頃の話、たくさんの写真、
昔の友人たちの証言(みんな公演観てないのな)、
セッションハウスの伊藤直子との対談、
欄外に頻出する両親のコメント、
奥さんへのインタビュー。


なんて濃厚な一冊なのか。


この本のほとんどを占める、近藤良平へのインタビューも、
とてもうまいと感じました。インタビュアー誰なんだろ。


本体価格1,800円。安いです。