読みながら待つ恍惚

TRIP TRAP  トリップ・トラップ


打ち合わせの駅に向かう途中、ふいに、
久しぶりの本屋さんに寄りたい欲求に駆られた。
寄った。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
根岸智幸『Twitter使いこなし術 パワーユーザー100人の「技」を公開 (アスキー新書)』(アスキー・メディアワークス
増田奏『住まいの解剖図鑑』(エクスナレッジ
三浦幹男、三浦一幹『世界の駅―Stations』(ピエ・ブックス
ピーピーエス通信社『世界の空港―Airports』(ピエ・ブックス
博報堂DYグループエンゲージメント研究会『「自分ごと」だと人は動く』(ダイヤモンド社
金原ひとみTRIP TRAP トリップ・トラップ』(角川書店(角川グループパブリッシング)
松尾スズキ老人賭博』(文藝春秋
吉田篤弘圏外へ』(小学館
O・ヘンリー、常盤新平O・ヘンリー ラブ・ストーリーズ 恋人たちのいる風景』(洋泉社


『TRIP TRAP トリップ・トラップ』なんとなく惹かれる装丁。
「BOOK DESIGN」に祖父江慎の名前が。さすが。
『圏外へ』ナイスタイトル。
堀江敏幸 『郊外へ』へのオマージュか?*1


その後、打ち合わせ相手を待つマクドナルドにて、
充実した読書タイム。待つことは、いいことだ。
読みながら、気になる文章をノートに書き写していたら、
いっぱいになってしまった。本読みを勇気づける一冊。


読了。
長田弘読書からはじまる (NHKライブラリー)』(日本放送出版協会

今日、揺らいでいるのは、本のあり方なのではありません。揺らいでいるのは、本というものに対するわたしたちの考え方であり、「本という考え方」が揺らぐとき、揺らぐのは、人と人を結び、時代と時代を結ぶものとしての、言葉のちからです。(p.9)


本を読むならば、深呼吸をするように本は読みたい。そして、本を読んで人生の深呼吸ができるような場所があるとすれば、それはいい椅子の上だということです。(p.60)


限られた言葉にどれだけ自分をゆたかに込められるかが、言葉にとっては重要なのです。(p.75)