もしかして、罪人

書きあぐねている人のための小説入門


読了。
保坂和志書きあぐねている人のための小説入門』(草思社
うー。面白かった。
小説に対する見方も変わったのかもしれないが、
世界に対して、肩の力が抜けたような感じ。
読んでよかったよ。


この本は、保坂和志が編集者を前にしゃべったテープを、
保坂自身が「かなり時間をかけて手を入れた」ものだそうだ。
なるほど、そのあたりにわかりやすさの秘密があったのね。
保坂和志は、小説を書こうとしている人にとても親身になっている。
「小説を書く」という行為に対して誠実である。
それは、生きていることに誠実であることと同じように、感じる、ぼくは。


「その傍観者的態度が罪悪なのだ」(p.202)


げっ。