消えた日記を書き直す

FISH OR DIE (角川文庫)


やるせない。
また上書きして消してしまったよ、過去の日記を。
消えた日記を再現しようとすることほど、
徒労感の強い作業もないぞ。


むなしー。
むなしー。


再現でなく、もう一度、新たに書くつもりで書けばいいのだろうか。
もう、すでに何人もの人が読んだ文章を、なぞらずに?
そんなこと、できるの?


オレは誰に問うているの?


最近読んでいる本。


奥田民生FISH OR DIE (角川文庫)』(角川文庫)
ユニコーンの解散から、釣り時代、ソロ始動までを語る、
「悲しくはなかった。ただ休みたかった」をはじめ、
29』全曲解説、井上陽水桜井和寿との対談、
ぱらぱらと読み出したら止まらなくなった。
このあと、矢野顕子が控えてます。


平出隆ウィリアム・ブレイクのバット』(幻戯書房
ベースボールや運転免許など、著者自身の姿が登場して、
俄然、面白くなってきた。小田急線沿線に住んでいるってのもいい。
小田急が高架になったら逃げ出さなきゃならないのかって、心配してる。
踏み切りを待つことをよしとするひとも、いるのですよ。
相撲のはなしもよかった。


野地秩嘉企画書は1行 (光文社新書)』(光文社新書
ノンフィクション作家の書くビジネス書は、
より事実に即している気がする。必要以上にそそのかさない気がする。
とはいえ、「事実を使って楽しませる」作家の手によって、
やっぱり実際のビジネス現場よりドラマチックにされてる気もする。
・・・どっちだよ。