やさしい雨

車中のとも。
池波正太郎新装版 鬼平犯科帳 (13) (文春文庫)』(文春文庫)


久しぶりに読んで、意外と、
周りの乗客に気を使うような性描写がありますなぁ。
ここで鬼平賛歌をこわだかに記すのも、ためらわれる、
かと思いきや、いやいやどうして、やっぱり、
面白く読んでしまう。


改札を出て、雨が降っているのを知ったとき、
なぜだか嬉しくなってしまった。
酔っ払って、たくさんしゃべってほてった心を、
冷やしてくれそうな雨、と顔をほころばせてしまうのも、
さっきまで読んでいた鬼平の、おかげ、か。