2005 五本の指
あけましておめでとうございます。
今年も、充実した遊本生活を。
年の初めの恒例の、昨年読んだ本、ベスト5を発表いたします。
A:北沢恒彦/山田稔『酒はなめるように飲め/酒はいかに飲まれたか』(SURE)
B:レイモンド・チャンドラー『長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
C:角田光代『この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)』(メディアファクトリー)
D:夏目漱石『それから (新潮文庫)』(新潮文庫)
E:沢木耕太郎『深夜特急(1)〜(6)』(新潮文庫)*1
ちょっと無理やりです、2005年版は。
Aは、組み合わせの妙、偶然の面白さに打たれました。
Bは、とにかく面白かった。
Cは、本を読む喜びをあらためて言葉にしてくれました。頼もしい一冊。
Dは、タイミングですね。28歳になる今年こそ、実家を出るよ。
Eは、なんだろね、これ。足の指十本のほうに回したいくらいの、長旅。
入らなかった本の紹介を兼ねて、以下蛇足をば。
ええ、去年読んだ本の傾向として、
ひとつは角田光代さまですね。
五本にあげた一冊をはじめとして、
角田光代、岡崎武志『古本道場』(ポプラ社)
角田光代『しあわせのねだん』(晶文社)
角田光代『酔って言いたい夜もある』(太田出版)
そして旅の本。
ぜんぜん意識していなかったけど、春先から、
旅の本を読んでいたようです、カラダが欲しているのかな。
山田さんは『酒はいかに・・・』からもリンクしてますね。
『東京バスの旅』は、読んだ後、東京を旅するという意識をもてれば、
などと鼻息あらくしたものです。そんなことすぐ忘れたよ。
山田稔『旅のなかの旅 (白水uブックス―エッセイの小径)』(白水Uブックス)
柏井壽『「極み」のひとり旅 (光文社新書)』(光文社新書)
中島るみ子、畑中三応子『東京バスの旅 (文春新書)』(文春新書)
駒沢敏器『語るに足る、ささやかな人生 ~アメリカの小さな町で』(NHK出版)
『coyote No.8 特集『深夜特急』ノート』*2
ハービーさんを知ったのも収穫でした。
『日曜日の陽だまり』は最後まで迷ったんだよな。うう。
ハービー・山口『女王陛下のロンドン (講談社文庫)』(講談社文庫)
ハービー・山口『日曜日の陽だまり』(求竜堂)
今年の目標、買った本は、背表紙が見えるところに陳列する。
いきなり床積み厳禁!読まなくなった本を処分せよ!