ぼくは見逃している

桃仙人―小説深沢七郎 (ちくま文庫)


萩原朔太郎の人生読本 (ちくま文庫)』(ちくま文庫
嵐山光三郎桃仙人―小説深沢七郎 (ちくま文庫)』(ちくま文庫
小林信彦本は寝ころんで (文春文庫)』(文春文庫)


五反田団*1を見るために、アゴラへ。
当日券を購入して、ちょっと時間があったので
マックで時間を潰そうと歩いていたら、古本屋さん発見!
予定を変更して、店の中へ。


正面に大きな机のレジカウンター、男のヒトが仕事をしている。
時間がないからざっと見るしかない。奥のほうにオフィス(?)がある。
演劇の本がたくさんある。『髪をかきあげる』(白水社)は、ない。
つれは海外文学の棚を熱心に見ている様子。洋書がいっぱいある。
洋書はちっとも読めないので洋書の棚は飛ばして、次だ。
時間がないときは、見る必要のない棚がすぐわかるのは助かる。


文庫・新書コーナーを発見。文庫・新書コーナーだいすき。
新書をざーっと見るが、特に欲しい本はなし。東大のそばだからか、
学生が読みそうな本?が多い気がする。講談社現代新書の、語学の本とか。
そして、ちくま文庫ゾーンを発見。ちくま文庫ゾーンだいすき。
「あ!『桃仙人』だ!」今年の1月に風流夢譚事件をちょっと調べた時に、
嵐山光三郎深沢七郎とのことを小説にしたこの本のことを知ったのだ。
見つけてしまえば2ヶ月足らずだったが、ずいぶん長いこと探していた気がする。
とても嬉しい。ここのちくま文庫ゾーンは見たことがない本が多い気がする。
萩原朔太郎の人生読本』ってなによ?とりあえず、2冊を抱える。


そのまま文庫の棚を右の方へみてゆくと「本」という文字が。
あ、小林信彦じゃないですか。『本は寝ころんで』じゃないですか。
3冊抱えたところで、いつのまにか横にいたつれに声をかけられる。


「これ、知ってる?」
「・・・!」


山田稔特別な一日―読書漫録 (平凡社ライブラリー)』(平凡社ライブラリー
ぐああ。つれはもう、しっかり抱えている。買う気だ。
「解説、荒川洋治だって」知ってて言っているに違いない。
むー、4冊抱えていれば、4冊抱えていれば。うう。
よく見れば、平凡社ライブラリーゾーンは、ちくま文庫のすぐ上だよ。
うう、見つけたかった。自分で見つけたかったよ。うう。


レジでもらったショップカードをもとにネットで調べたら、
その古本屋さんは河野書店*2というお店。
河野高孝って、『古本屋サバイバル』*3などの著書もあるお人ではないですか。
自分が知らなかったからって、最近できたお店かと思ってしまった。


つくづく、ぼくはいろんなものを見逃しているのだと、思いました。