2020 10冊の本

2019年は、いろいろあった。
しかし、今、コロナにあえぐ2020年から振り返ると、
まったくの別世界の話のようで、うまく思い出せない。
いや、思い出せるけれど、ゆうべ見た夢の話のような、
現実感のないものとしてしか、思い出せない。

はてなダイアリーも終わり、はてなブログとしてはまったく更新もできず、
主にツイッターに書き散らすだけの日々を重ねてきた。
そうして2020年の5月が始まっている。

2019年の読書を振り返らずにいることが苦しいようで、
けれどそのうち、気にならなくなるだろう。それでも、
できることなら、部分的にでも読書の記録、本屋を訪れた記録を、
残しておきたい。そういう気持ちがちょっとだけ残っている今、
さっと、記録を残しておく。去年の、コロナを知らない頃の。


2019年、10冊の本。(結局、2019年は10冊にした)

末井昭『自殺会議』(朝日出版社
友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』
齋藤陽道『異なり記念日』(医学書院)
チョ・ナムジュ、斎藤真理子『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房
田尻久子『みぎわに立って』(里山社)
鹿子裕文『へろへろ』(ちくま文庫
東畑開人『居るのはつらいよ』(医学書院)
清水眞砂子『あいまいさを引きうけて』(かもがわ出版
シオドーラ・クローバー、行方昭夫『イシ』(岩波同時代ライブラリー)
島田潤一郎『古くてあたらしい仕事』(新潮社)


特別の「1冊」
メールマガジン 阿久津隆「読書日記」

 

1月

長田弘『読書からはじまる』(NHKライブラリー)
辻征夫『私の現代詩入門 むずかしくない詩の話』(思潮社、詩の森文庫104)
アーサー・ビナード『もしも、詩があったら』(光文社新書
中島美鈴『悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 「認知行動療法」入門』(光文社新書
谷川俊太郎編『辻征夫詩集』(岩波文庫
AERA 2019年1/21号』(朝日新聞出版)岩崎航
末井昭『自殺会議』(朝日出版社
多和田さんの対談、『すばる 2019年1月号』(集英社
★友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』。
★齋藤陽道『異なり記念日』(医学書院)
☆阿久津隆『読書日記/フヅクエラジオ#002』
片岡義男『珈琲が呼ぶ』(光文社)


2月
恵文社バンビオ店閉店(2/11)

 ★チョ・ナムジュ、斎藤真理子『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房
呉明益、天野健太郎自転車泥棒』(文藝春秋
藤本智士『魔法をかける編集』(インプレス
小国士朗『注文をまちがえる料理店』(あさ出版
山城博治、北上田毅『辺野古に基地はつくれない』(岩波ブックレット


3月

倉園佳三『グッドバイブスご機嫌な仕事』(インプレス
岸見一郎『本をどう読むか』(ポプラ新書)
茨木のり子、金裕鴻『言葉が通じてこそ、友だちになれる』(筑摩書房
山本善行『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)
中村桂子『「ふつうのおんなの子」のちから』(集英社
清水眞砂子『子どもの本とは何か』(かわさき市民アカデミー出版部)
植田実『真夜中の庭』(みすず書房
荒川洋治『文学の門』(みすず書房
マンフレート・オステン『日本の現代作家12人の横顔』(鳥影社)
小笠原博毅、山本敦久『やっぱりいらない東京オリンピック』(岩波ブックレット
清水眞砂子『本の虫ではないのだけれど』(かもがわ出版


4月
4/17 toi booksオープン

★田尻久子『みぎわに立って』(里山社)
はるな檸檬『ダルちゃん1』(小学館
新井敏記『鏡の荒野』(スイッチ・パブリッシング
友田とん『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する1』(代わりに読む人)
小野寺伝助『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』(地下BOOKS)
マーヤ・ヴァン・ウァーグネン、代田亜香子『マーヤの自分改造計画』(紀伊國屋書店
山田太一『親ができるのは「ほんの少しばかり」のこと』(新潮文庫
清水眞砂子『不器用な日々』(かもがわ出版
★鹿子裕文『へろへろ』(ちくま文庫
田部井淳子『それでもわたしは山に登る』(文春文庫)


5月
大門玉手箱

村上春樹風の歌を聴け』(講談社文庫)
村上春樹1973年のピンボール』(講談社文庫)
★東畑開人『居るのはつらいよ』(医学書院)
那覇潤『知性はしなない』(文藝春秋
田口幹人『まちの本屋』(ポプラ文庫)
仲程昌徳『沖縄文学の一〇〇年』(ボーダーインク
山田太一『月日の残像』(新潮文庫
島田潤一郎『90年代の若者たち』(岬書店)
島田潤一郎『あしたから出版社』(晶文社
加藤典洋村上春樹は、むずかしい』(岩波新書
石川善樹『問い続ける力』(ちくま新書
光用千春『コスモス』(イースト・プレス


6月
「演じると信じるの、あいだ とり、またまたはせしょでひとり芝居」(6/23)
http://tori810.hatenablog.com/entry/2019/06/23/000000

きだにやすのり『ずこうことばでかんがえる』(エイチアンドエスカンパニー)
ユリイカ6月臨時増刊号2019No.741 総特集書店の未来』(青土社
堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮文庫
斉藤洋童話作家になる方法』(講談社
平川克美『言葉が鍛えられる場所』(大和書房)
辻征夫『詩の話をしよう』(ミッドナイト・プレス/星雲社
清水眞砂子『あいまいさを引きうけて』(かもがわ出版
鶴見俊輔『思い出袋』(岩波新書
斉藤倫、高野文子『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』(福音館書店
清水眞砂子『青春の終わった日』(洋泉社


7月
キム・ジヨン読書会(7/27)
http://tori810.hatenablog.com/entry/2019/07/27/233000

片岡義男『珈琲が呼ぶ』(光文社)
竹内さとる『生きるための図書館』(岩波新書
★シオドーラ・クローバー、行方昭夫『イシ』(岩波同時代ライブラリー)
坂口安吾天皇陛下にささぐる言葉』(景文館書店)
藤本和子『塩を食う女たち』(岩波現代文庫
いしいしんじ石川直樹岩瀬成子、桂南天高橋久美子西尾勝彦『靴のおはなし2』(ループ舎)
久住邦晴『奇跡の本屋をつくりたい』(ミシマ社)
片岡義男『豆大福と珈琲』(朝日文庫
『文藝2019秋』(河出書房新社
椎名誠『銀座のカラス(上)』(新潮文庫


8月
「背表紙のたどり方 とり、たびたびはせしょで旅に出る」(8/18)
四日市メリーゴーランド訪問

伊達雅彦『傷だらけの店長』(新潮文庫
清水眞砂子『大人になるっておもしろい?』(岩波ジュニア新書)
山里亮太『天才はあきらめた』(朝日文庫
エーリヒ・ケストナー高橋健二ケストナー終戦日記』(福武文庫)
鈴木潤『絵本といっしょにまっすぐまっすぐ』(アノニマ・スタジオ


9月
「まだ読んでいない本について熱心に語る試み、ふたたび」(9/7)
さほがわ秋のほんまつり2019(9/28)

岡本太郎『自分の中に毒を持て』(青春文庫)
谷川俊太郎『幸せについて』(ナナロク社)
椎名誠『銀座のカラス(下)』(新潮文庫
若松英輔『本を読めなくなった人のための読書論』(亜紀書房


10月

鴻上尚史『「空気」を読んでも従わない』(岩波ジュニア新書)
レイモンド・チャンドラー村上春樹訳『フィリップ・マーロウの教える生き方』(早川書房
清水真砂子『子どもの本のもつ力』(大月書店)
倉持よつば『桃太郎は盗人なのか?』(新日本出版社
BRUTUS 2019年11/9号』(マガジンハウス)
北村薫北村薫のうた合わせ百人一首』(新潮文庫


11月
天神さんで一箱古本市長岡京市開田自治会館(11/16)

高橋源一郎『答えより問いを探して』(講談社
堀江敏幸『河岸忘日抄』(新潮文庫
永江朗『私は本屋が好きでした』(太郎次郎社エディタス)
★島田潤一郎『古くてあたらしい仕事』(新潮社)


12月

坂口安吾堕落論』(集英社文庫
西村佳哲『増補新版 いま、地方で生きるということ』(ちくま文庫
渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』(文春文庫)

 

 

 

2018 五本の指(そしてさよなら)
http://tori810.hatenablog.com/entry/20190126


2017 五本の指
http://tori810.hatenablog.com/entries/2018/02/09


2016 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20170108


2015 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20160203


2014 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20150108


2013 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20140130


2012 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20130109


2011 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20120104


2010 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20110105


2009 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20100102


2008 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20090102


2007 五本の指  
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20080102


2006年ベスト5
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20070102


2005 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20060101


2004 五本の指
http://d.hatena.ne.jp/tori810/20050101

正気を保ちたく、話しかける。

とりです。

 

ツイッターばかりもてあそび、

2019年の5冊を振り返りたいと思いつつ、

はてなブログを放置し続ける日々。

 

そうこうしているうちに、

世界がみるみる変貌してしまいました。

 

ツイッターで見かけた、「今こそ日記を」というのは、

ほんとうに、そうなんだろうな、と思いました。気がつくと、

何日も経っている。いったい、今日は何曜日なんだろう、と。

 

ぼくも、日記を書きたいな、と思いました。

もともとはてなダイアリーでも、「日記風記事」にこだわって、

経験したことを時系列で記述する、というのを、なるべく、

こころがけて記事を書いてきました。

 

けれども、今日、久しぶりにここに記事をあげるのは、

今日の日の記録を残すためではありません。

 

こないだ空犬さんのツイートに、

正気を保つには、好きなものにふれ続けるしかない

ということばがありました。ハッとした。正気を保つ、という部分に、

自分がいま、気をつけるべきことが含まれていると感じました。

 

 

油断すると、正気を失いかねない。

勤務先のあれこれも、そう。家庭内でのことも、そう。

いま、新型コロナウィルスに右往左往する世界でどう生きてゆくか。

 

好きなもの、といえば、ぼくにとっては、

本であり、本屋です。けれど、それだけで生きていけるかと問われれば、

もちろん、ノーです。正気を保つために、好きなものにふれる。

たとえば、あなたからのことばです。

 

今日は、仕事に出ず、家におります。

定期購読誌の手配やら、上司との連絡やら、

後ろめたさと闘いつつ、気がつくと、

ツイッターを眺めています。

 

今、何をするべきなのか。

こうして家にいて、いいのか。

何か、致命的なミスを犯してしまっていないか。

 

不安です。

 

ほら、正気を失っている。

 

あなたからのことばが、欲しかった。

そこでぼくは、小学校国語で教わった、

あの、がまくんとかえるくんの物語にならって、

尊敬するふたりの書店員にDMを送りました。

 

ふたりから、あたたかい返信がありました。

 

生き返った!

 

そうして数時間後、ぼくはふたたび、

うつろな目でツイッターを眺めているのです。

 

ぜんぜん、正気がたもてねぇ。

 

そこで、ツイッターだけじゃ物足りない。

あなたからのことばが欲しい、この悲鳴を、

あなたに贈ろう、とはてなブログにログインしたのです。

 

ぼくが、まず、こうして悲鳴をあげます。

あなたは、「だいじょうぶですか?」とぼくにことばをくれます。

ぼくの正気が戻ってきます。簡単でしょう?

 

明日、また、ぼくは本屋さんにゆきます。

今はまだ、本を売ることのできない本屋さんに。

(休業しているのです、ぼくの勤め先は)

 

そのことが原因でぼくがウィルスにやられたら、

という想定は、見ないふりをしています。正直、通勤しても

やられないんじゃないか、というなんの根拠もない思い込み

だけが頼りです。これから先もずっと、本屋さんにゆくために、

今は、明日は、しばらくは、本屋さんにゆかないことが必要、

なのかもしれない。でも、ハッキリしたことは分からない。

 

あぁ、また正気が失われつつある。

 

どうぞ、ぼくに話しかけてください。

なんでもけっこうです。

 

ぼくは、また正気を取り戻して、

本屋さんに足を運ぶでしょう。

本を読むでしょう。

 

あなたに手紙も書くでしょう。

 

どうぞ、からだにお気をつけて。

新緑の季節を、楽しみましょう。

 

 

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