夜をつなぐことば

裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)


休配日。
特急に乗らなくても間に合う時間だったが、
しっかり本が読みたくて、特急券を購入した。


車中のとも。
上間陽子、岡本尚文『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)』(太田出版


「記念写真」読んだ。
暴力は悲惨で、辛い。翼に美羽という友だちがいて良かった。
「美羽という友だちがいない翼」は、あと何人いるのか。


「面白い」ということばしか使えないと、こういう本を読んだときにことばに詰まる。
暴力のある日常は、思っている以上にすぐ近くにある。遠い国の話ではない。
日本語の通じる、再来週には足を踏み入れる街の話だ。


昼休憩、弁当を買いに行く前に、
昨日書いた宇田さんへのハガキを投函しにいく。
コートを着ないままだったが、それほど寒くなかった。


昼休みのとも。
上間陽子、岡本尚文『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)』(太田出版


読みかけの、「カバンにドレスをつめこんで」も読み終えた。


退勤後、リハに参加するため心斎橋方面へ。ふと思いつき、
アオツキ書房*1を訪ねることにする。こないだブックマークした、
道案内のページを見ながら、西大橋駅からうろうろ歩く。
比較的、かんたんにその看板を見つけることができた。
ガラスの扉を開いて入ると、階段に続くエントランスに、
均一棚がたくさん設置されている。店舗は2、3階。
なんとなく後ろめたいような気持ちを抱きつつ、
ポピュラーな海外文学の文庫が詰まった棚をあさる。
3人くらい、僕の後ろを通って先に階段をのぼっていった。
めちゃめちゃ流行っているではないか。人気店なのか。
ようやく1冊文庫を手にして、少し急な階段をのぼる。


2階にもう一度、引き戸がある。
中に入ると、思いのほか、広い空間。
そして、懐かしい感じ。だれかの家に遊びに来たような気分。
ぼくを追い越していった人々の他にも、喫茶利用している人もいて、
ほんとうに、にぎわっている。すごい。前に人のいない棚を見て回る。
音楽の本はさすがに充実しているけれど、映画や漫画の本からも、
そうとうな圧力を感じる。ぐるぐる回りながら欲しい本を探す。


そうだ、3階もあったんだ、こちらも急な階段をのぼる。
3階は、靴を脱いであがるようになっている。視線を右にやれば、
舞台!?あぁ、そうか、ここはライブスペースなのか。
本は、壁に沿って設けられた低めの棚の中と、
中央にあるテーブルに少し乗っている。
児童書と、文学書、といったところ。
今江祥智ケストナーの気になる本。


再び2階へ戻り、時計をにらみつつ、コーヒーを頼む。
座って、ふーっと、息を吐く。席から見える背表紙を、
ついつい眺めてしまう。コーヒーは、ちょっと気になるカップで出された。
色が、きれいな。しばらくブラックで味わって、続いて角砂糖をひとつ、
それから、ミルクを投入。こんな駆け足で過ごすべき空間じゃない。
グッと来た。コーヒーも美味かった。また行こう。


購入。アオツキ書房。
田口史人『二〇一二』(円盤)
ポール・オースター柴田元幸スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス (新潮文庫)』(新潮社)


コンビニでパンを買って、空腹をごまかしつつ、
リハへ。まだほとんど見学状態。ダンサーたちの動きを見ながら、
うちにわいてくることばをノートに書きとめていく。
来週は、少し見てもらえるものを用意しよう。


難波へ向かう途中、ラーメンで腹を満たしてから、
スタンダードブックストア@心斎橋。先週の教訓をいかして、
空腹状態を脱して臨んだ今回もまたしかし、買うに至らず。
今夜は、ポストカードすら買えなかった。うぅ。
教訓は、ない。そんな夜も、ある。


読了。
上間陽子、岡本尚文『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (at叢書)』(太田出版


「あたらしい柔軟剤 あたらしい家族」良かった。出産シーン、笑った。
面白かったから誰かと共有したい、というのとはまた違った、
危機感にも似た気持ちで誰かに手渡さなければと感じている。
そういうときは、東京で教師をしているあいつに報告だ。
前にメールしたときは、何を読んだときだったか。


さて今年も、ブクブク交換@hm印、1003にて。
去年、ちおさんに読みたい本の話を聞きに行った流れをくんで、
「読みたい本(未読)を交換する」というのをしてもらいます。
とり年とり本屋、「読みたい本の話をきく」ブクブク交換とりver.
ぜひ、ご参加ください。

面白く読んでいた本も読み終えた途端に、ちょっと色あせて感じることがあります。一方、未読の本はいつだって、僕を強烈に惹きつけます。読んで面白かった本よりも、読まずに誘惑し続けてくる本について語ってくれませんか。帯目次あとがきまでなら、未読を名乗ってよし。


<未読者の集い、未読本の交換会>


2月24日19時より。
場所は神戸元町の古本屋1003*2
参加費700円(ワンドリンク付)定員6人。
ご希望のかた、ツイッターDMください。