仕事に顔を描きなよ

街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)


いつものように小走りでバックヤードに戻ると、
ミシマ社のかわいい段ボールが到着していた。
何かの作業の途中だったはずだが、ついつい、
開けてしまった。ぬ?『街場の戦争論』が!


ついこの間まで、ツイッターで内田センセが、
「ミシマ君にゲラを戻した」とかなんとか、
言っていたのではなかったか。
そんなに早く本って出来るの?


というか、それだけ早く、
この本を出さなければならなかったのかも。
何か胸騒ぎのような感じがして、すぐに品出しする。
ぼくはPOPとか描いてバーンと売り出したりできない、
(というかサボってしない)ので、せめて自分で買おう、と、
レジに並んだ。カバーは要りません。車内で読む間も、
表紙を示して広告しなければならないので。


購入。
内田樹街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる)』(ミシマ社)


帯には「全国民の不安を緩和する『創造力の使い方』。」とある。
その不安が、戦争に対する不安なら、戦争回避以外の方法で緩和されたくない。
裏にも「現代の窒息感を解放する」とある。解放して、だいじょうぶなのか。
まえがきの最後に「できれば最後までお読みください」とある。不穏な空気。


そういえば、今日、苦楽堂さんから、ハガキが来ていた。
先日の注文FAXへのお礼状。Iさんの笑顔が思い浮かぶ。
とてもうれしい気持ちになる。『次の本へ』、早く読みたいなぁ。
ミシマ社の入荷に気付いたときも、頭をよぎったのは、
「Tさん、俺のいない間に営業きちゃったの?」ということ。


顔が思い浮かぶ人との仕事は、力が湧いてくる。
あれこれの仕事に、顔を描いていかねばならぬ。