ゾーイーとズーイ

フラニーとゾーイー (新潮文庫)


友人との食事。いろいろ話すと、それなりに、
自分でも考えていることはあるものだな、と思うが、
もしも誰とも話す機会がなかったら、この考えたちは、
果たしてぼく自身の行動になにがしかの動力を、
与えてくれているのか、はなはだ疑問だ。


そう思うと、さも自分はこういう考えで暮している、
という風なぼくの発言は、なにもかもがその場しのぎの、
みっともない見栄でしかないように思えてくる。


車中のとも。
片岡義男ブックストアで待ちあわせ (新潮文庫)』(新潮社)


ここ数日読んでいるところで、片岡義男の「勉強」への、
愛着のようなものを感じる。ときに「お」をつけて、
自分を揶揄しながら使ったりもするが、根底では、
「勉強することへの信頼、祈り、期待」などが、
しっかりと息づいているんじゃないかと思った。

というわけで、うららかな5月のある日の午後、『アメリカの看板や標示を、うちながめる』という本を、ぼくはじっくり研究してみた。写真のひとつひとつをこまかく見ていき、あらためてアメリカの街角のお勉強をしてしまった。(p.221)


用事のすきをついて、小走りでスタンダードブックストアへ。
期待半々で棚を見ていくと、あった!両方、あった!


購入。
サリンジャー野崎孝フラニーとゾーイー (新潮文庫)』(新潮社)
サリンジャー村上春樹フラニーとズーイ (新潮文庫)』(新潮社)


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
J.D.サリンジャー野崎孝井上謙治大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)』(新潮社)
山本光伸『R・チャンドラーの『長いお別れ』をいかに楽しむか―清水俊二vs村上春樹vs山本光伸 (柏艪舎文芸シリーズ)』(柏艪舎)
たけお散歩 (NEKO MOOK 1960)』(ネコ・パブリッシング)
吉行淳之介山本容朗吉行淳之介 物書きのたしなみ』(有楽出版社)
椎名誠旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒 (ちくま文庫)』(筑摩書房