近接か、原発か

本の学校・出版産業シンポジウム2007記録集―書店の未来をデザインする


そろそろ、定期券の期限が切れる。
半年分を買うのは、けっこうなお金がかかる。
交通費を支給してくれる、というのは、
とてもありがたいことなのです。
だから立て替えるのが大変でも、
文句は言うまい。


震災の後、電車が止まったら帰れなくなる、
というほど遠くに通勤することのおかしさ、
みたいな文章も読んだのですが、おかしいか否か、
はちょっと人それぞれの感覚だと思うけれど、
僕にとっては小一時間の通勤時間=読書時間は、
とても大切な時間であります。


それを「贅沢」として、「時機にふさわしくない」
と言われれば、我慢もいたしますが、ね。
「君が電車通勤をやめれば原発を廃止しよう」
と言われれば、喜んで職住近接を目指します。


順番が、逆かしら。


読了。
本の学校本の学校・出版産業シンポジウム2007記録集―書店の未来をデザインする』(唯学書房)


伊藤清彦氏が雑誌について語っている。
伊藤氏の言葉を聞いていると、やれそうな気がしてくる。
アメリカのパウルズブックスの仕組みも面白い。

伊藤 では、ジャンルが細分化され、小部数化された雑誌環境のなかで「雑誌をどうやって売っていく」か。
 ひと言で言えば、単品管理がもっとも効果的ということです。いや、小書店にとっては「雑誌の単品管理」で生き残るしかない、と考えています。やれば必ず売上げは上がります。(p.71)


「若手書店員の力」という章も良かった。
本屋大賞、酒飲み書店員のはなしなどは、
他の媒体でも読んで知っていたが、改めて、
可能性のひとつとして、いいな、と思いました。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
平野悠『ライブハウス「ロフト」青春記』(講談社
すはらひろこ、ユーキャン学び出版部『楽しくしまってスッキリ暮らす 「無印良品」で覚える収納のコツ』(自由国民社