2023とほん初め「胎動」

ここに素敵なものがある

 

図書館に行く、と言って家を出た。

妻の自転車を借りて駅へ向かう途中で、

そうだ、とほんさんに行こう、と思った。

このまま自転車で行けたら素敵だとも思った。

駅近くの駐輪場に自転車をとめて、電車で行った。

 

「今年もよろしくお願いします」と、ご挨拶。

2021年もお世話になったけれど、2022年は、

ほんとうにいろいろと助けていただいた。

もう、カウンターの向こうにいるスナガワさんは、

久しぶりに会った父親よりも近しい存在のようだった。

 

2023年も、お世話になります。

 

お客さんが何人も棚を散策していたので、

少々、申し訳ないキモチをこめかみに刻みながら、

またしてもいろいろ聞いてもらったり、

聞かせてもらったりした。でも今日は、

ゆっくり棚も見ることができた気がする。

 

「とほんでこれ買いましてん」の採用本が売れたそうで、

とても嬉しい。僕が紹介したのは、ブードゥーラウンジだ。*1

他の方の紹介ラインナップも、紹介文章も面白かった。

とほんさんで買い物をしている顔も知らないお客さんが、

同級生というか、ちょっと面白い距離感の仲間になった、

みたいな、そんな感覚もあって、ステキだった。

『庭とエスキース』とか、いいよなぁ。

 

いつも現金で買うようにしていたのだが、

うっかり買いすぎてカード支払い。申し訳ない。

そしてけっこう買ったはずなのに、買い漏れも数冊。

それは次回だ!

 

「これは置いてませんか?」と訊ねた本は、なかった。

なんとなく、仕入れてくれそうな雰囲気もあった。

それも次回だ!

 

2023年も、お世話になります。(二回め)

 

購入。とほん。

津村記久子苦手から始める作文教室 ――文章が書けたらいいことはある? (ちくまQブックス)』(筑摩書房

内田義彦『読書と社会科学 (岩波新書)』(岩波書店

古井フラ『静けさを水に、かきまわす』(フルフラ堂)

リチャード・ブローティガン、中上哲夫『ここに素敵なものがある』(百万年書房)

那須耕介つたなさの方へ (ちいさいミシマ社)』(ミシマ社)

 

そうそう、レジ横棚の一画をお借りして、

古本を置かせてもらっております。

お立ち寄りの際は、ぜひ、

触ってみてください。

*1:鹿子裕文『ブードゥーラウンジ』(ナナロク社)