赤ちゃんと支え合った日

なぜ人と人は支え合うのか (ちくまプリマー新書)


立ち読み(家で)。
齋藤陽道『異なり記念日 (シリーズ ケアをひらく)』(医学書院)


昨日、買ったこれを袋から出して、始めの方だけ、
とパラパラして止まらず、「唄っていた」を立ったまま読んでいた。
いいぞ!この本もいいぞ!一安心、というのも不遜だけど、
ホッとした。続きを読むのも楽しみ。


生まれて間もない赤ちゃんを抱いて、
他に人はいないところで、赤ちゃんと二人になって、
歌うような、話しかけるような、独り言とも似て、
けれど届けるべき命がそこに温もっていて、
そういう時間を、確かに僕も体験していた。


それを、齋藤さんの文章で、思い出した。
これほどの感動はなかったが、それでも、自分にも、
確かにあったのだ。ことばを解さない赤ちゃんとの、
コミュニケーション。引き出された「日本語」で、
届けようとした気持ちとは、どんなだったのか。


細かいことはとっくに忘れてしまった。
忘れてしまったことが、それほど辛くないと思えた。
齋藤さん、ありがとう。思い出しました。
『なずな』*1のことも思い出した。


気になる新刊。
渡辺一史なぜ人と人は支え合うのか (ちくまプリマー新書)』(筑摩書房


K氏からのメールにて知った。
1月新刊かと思っていたら、勤め先に入荷してきて、
狂喜乱舞。しかし、今日は買えなかった。


赤ちゃんと支え合っていた日のことを思う。