長谷川書店で旅支度

塩一トンの読書 (河出文庫)


今日は仕事休みで健康診断。
もう何年も午前中に受けてきたのだが、
今回は予約がいっぱいだったので、午後に。
絶飲食の厳密さがどの程度なのか首をひねりつつ、
うっかり何か食べてしまわないように気をつける。


車中はTLを追っているだけで過ごしてしまった。
空腹と陽射しの強さにふらつきながら、診療所へ。
午後イチの診断はいつにもましてスムーズな感じ。
7年目にしてついに、カルテにあらかじめ、
「ベッド採血」の記入があった。


検査が終わったらすぐに食事を取るか、
なるべく早く水無瀬へ向かうかで悩んでいたのだが、
バリウムのせいで食欲がどこかへ逃げてしまったので、
迷うことなく地下鉄の駅を目指した。


車中のとも。
内沼晋太郎『これからの本屋読本』(NHK出版)

旅好きの中には、そうした旅支度の時間のほうが、実際に旅をしている時間よりも楽しいという人さえいる。(p.20)


「旅支度のたのしみ」すてき。
未読本のたのしみ方、そのものだ。なるほど、
旅支度というたとえは、いい得て妙ですな。
読むことと食べることとの類似性はしばしば感じてきたけれど、
旅すること、っていうメタファーもそうとう刺激的に遊べそう。


第1章の、本や本屋さんや読書をいろいろに語っていくの、
楽しいな。長田弘的な感じか。「本好き、本屋好きという人たちの存在」
という気になる表題が出てきた頃に、水無瀬へ到着。
あ、岡ペディアしょうちゃんがいる。


こないだ空犬さんのブログを読み返したこともあって、
少しだけ丁寧に、棚をなでて歩く。そういえば、
このあたりの棚は最近ずっと飛ばしてたな。
そう思いながら見てゆくと、あるわあるわ、
こんなところにこんな本が。


とかいいつつ、しょうちゃんに「須賀敦子の本ありますか」と聞いてみたら、
見ていたはずの棚からぽろぽろと出てきて、「あれ、ぜんぜん見えてなかった・・・」。
いったい、本屋さんの棚で背表紙に目が留まるっていうのは、どういうメカニズムなのか。


購入。長谷川書店水無瀬駅前店。
須賀敦子塩一トンの読書 (河出文庫)』(河出書房新社


特に何を、ということもなく、だらだらと、
お店を回遊しながら長谷川さんの時間を邪魔してしまった。
帰りは、島本から。駅へ向かう途中、目をあげれば山がきれいな。


車中のとも。
内沼晋太郎『これからの本屋読本』(NHK出版)

「必要」ではなくなったぶん、本屋の魅力についてあらためて考える人が増え、いろんな本屋が生まれ、いろんな「本好き」「本屋好き」が可視化されてきたのが、いまだ。(p.34)