とりがみつばちだった頃

東京人 2018年 03 月号 [雑誌]


ゆうべの「古書部仲間」とのやりとりで、
みつばち寒さ対策をいろいろ考える。カイロはなく、
とりあえず重ね着をしまくる作戦。湯たんぽは探す時間がなく、
子どもたちを保育園に送ってから一度帰宅して魔法瓶にお茶を入れるのが精いっぱい。
駅までの小走りで暑くなって車内でへとへとになるなど。汗が冷えたりしないといいが。
みつばちへの変身の仕方を必死に思い出そうとしたら、忘れ物をしたことに気づいた。


車中のとも。
ヘンリーヒッチングズ、浅尾敦則この星の忘れられない本屋の話』(ポプラ社


アンドレイ・クルコフ「この世のどこにもない本」読んだ。
とても面白い。すごく探している本もネットを利用して探すことはしない、というのがいい。
その探してる本の作者との、邂逅。くわー。短いエッセイではあるが、
構成も考えられているのだろう、しっかりとおなかにたまる感じ。


文の里に降り立つ。古書部チャリをお借りして、
コンビニで今日の補充分のスリップコピーや、パンなどを調達。
居留守文庫でみつばち変身グッズを受け取ってから、巣を開く。
まだシャッター半開きにして荷物を整理していたら、
「いいですか」と一番客さま、ご来店。マジすか。
10時ちょっと前だけど、どうぞ、どうぞ。
あわててお金を数えながら、帳場を整える。


幸先のよいスタート、というのは見せかけだろう、
と疑ってかかる性格。それがせいか知らねども、
途中、がらんとした時間もかなりあり。けれど、
12月のときほど、ヒマをTLに吹聴することもなく、
棚の写真をアップしたり、ビニールカーテンの閉め方を工夫したり。


2000円以上お買い上げのかたには岸さん手作り木製ブックスタンドをプレゼント。
そのブックスタンドを「魅せる」べく、本を置いてみたりもした。
そのときに一瞬飾って棚に戻した本がその後売れたりして、
「触れた本は売れる」のジンクスを目の当たりに。怖い。


補充にきた mit さんともお話できて良かった。
ティファールに水を入れて、ブレーカーが落ちないことも確認してくれた。
湯たんぽを持ってきていたら、便利に使わせてもらえただろうに、惜しかった。


1900円お買い上げの方をそそのかして、残りの100円分を選んでいただく。
お店の中で本を選んでいるお客さんがいる、という幸せな時間を、
もう少し延ばしてくれ!というおねだり的な状況になっていた。
お家でブックスタンドに本を飾ってくれたら、嬉しいなぁ。


つつがなく閉店作業。居留守文庫にグッズを返しにいく。
2月いっぱいで、箱を返上することを申し出る。
うっすらと引退の時期を探ってはいたが、
決心したのは、今日の閉店間際。


みつばち古書部の帳場から見た風景は、
ずっと忘れられないような気がします。


4回も店番させていただき、
ありがとうございました!


これからのみつばち古書部の発展を祈って、
いやでもひとまず2月いっぱいは、なるたけ箱を良い状態に。


車中のとも。
ヘンリーヒッチングズ、浅尾敦則この星の忘れられない本屋の話』(ポプラ社


イアン・サンソム「ヘラクレスの柱」良かった。p.55のイラストも、好き。
特に「ヘラクレスの柱」にちなんだイラストではないようだけれども。


購入。啓林堂書店奈良店。
南陀楼綾繁本好き女子のお悩み相談室 (ちくま文庫)』(筑摩書房
東京人 2018年 03 月号 [雑誌]』(都市出版


気になる新刊。
野澤道生『やりなおし高校日本史 (ちくま新書)』(筑摩書房
諏訪正樹『身体が生み出すクリエイティブ (ちくま新書)』(筑摩書房
カズオ・イシグロ土屋政雄特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー: ノーベル文学賞受賞記念講演』(早川書房