散財パフォーマンスと荒川さんとの再会

過去をもつ人


幼年誌の入る月末最終入荷日。
送品表は昨日チェック済みなので本を読みたいところだが、
今夜のパフォーマンスのために台本めいたメモを読みなおす。
地下鉄が部活の試合に向かうらしき中学生か高校生で満員。


昨日、問い合わせのあった本が、自分のブックトラックに置かれている。
ご案内した棚は担当違いの棚であったが、戻した人が僕の担当の本と思ったのか。
入荷したときに気付いて気になっていた本だったのだが、書評に載ったらしい。
お客さんが新聞の切り抜きを持ってきていた。中をパラパラ見てしまう。
前にもよくよく検討して購入を断念したのだが、今回も、やはり断念。
置かれていた棚の担当者のブックトラックへと戻してしまう。


退勤後、急いで心斎橋へ向かう。
パフォーマンスの前に、駆け足でアセンスへ。
初めてではないが、滅多に来ないので文芸書がなかなか見つからず。
ようやく見つけたそこには、長嶋有15周年記念フェアが。熱い!
こんなに文芸書に熱いお店だったのか。今まで気づかなかった。
うかつ。


購入。アセンスアメリカ村店。
長嶋有三の隣は五号室』(中央公論新社


長嶋有15周年記念小冊子」も、もらってきた。
『問いのない答え』*1の非売品小冊子(見本用)が置いてあって、
花本さんと長嶋さんとの対談、インタビューか、が載ってるっぽくて、
読みたかったが、時間もなくて断念。誰か持ってるヒト、読ませてください。


パフォーマンス後、食事をしてからスタンダードブックストアへ。
久しぶりに来たのだが、欲しい本がつぎつぎに襲い掛かってきて、
体温がどんどん下がっていった。ホラー映画に迷い込んだ気分。
パフォーマンスがわりといい感じにできたからだろうか、
さっき本を買ったのにも関わらず、またも散財。


購入。スタンダードブックストア@心斎橋。
荒川洋治過去をもつ人』(みすず書房
ユリイカ 2016年8月号 特集=あたらしい短歌、ここにあります』(青土社
ブックオカ本屋がなくなったら、困るじゃないか: 11時間ぐびぐび会議 (棚ブックス)』(西日本新聞社


荒川洋治のエッセイは、どれもこれも気になるけれど、
価格が高いのと、みすず書房から出ていた最初の二冊の装丁コンビが強烈すぎて、
それと比べるとどうもなぁという思いでやたらとハードルがあがってる、
みたいな理由でなかなか手が出なかったのだけれど、今回はなぜか、
すっと手に取ってぎゅっと指に力が入った。


ずっと読みたかったんだね。
なにかきっかけを探していたんだね。


もう我慢できなくなったのか、
装丁がけっこうグッときたのか。


ご無沙汰してます、荒川さん。


気になる新刊。
前川恒雄『移動図書館ひまわり号』(夏葉社)*2
石橋毅史『まっ直ぐに本を売る―ラディカルな出版「直取引」の方法』(苦楽堂)
『「インセクツVOL.6.5」』(インセクツ)
小林聡美読まされ図書室 (宝島社文庫)』(宝島社)


そういや、『ペドロ・パラモ』*3置いてありました。マジか!


読了。
長嶋有問いのない答え (文春文庫)』(文春文庫)


良かった。