いつかの荒野、今夜の家事
朝からペドロ・パラモでじっとり。
車中のとも。
フアン・ルルフォ、杉山晃、増田義郎『ペドロ・パラモ (岩波文庫)』(岩波書店)
雑誌売り場で販売することになった雑貨用の什器。
その奥に差してある雑誌が見えにくく、取り出しにくく。
その空間はもはや、商品の「陳列場所」とは呼べない。
けれどそこに置いてある雑誌のために策を講じない。
購入。
本の雑誌編集部『本の雑誌398号』(本の雑誌社)
北村薫『八月の六日間 (角川文庫)』(KADOKAWA/角川書店)
長嶋有『問いのない答え (文春文庫)』(文藝春秋)
妻子が風呂に入っているときや眠ったあとに、
本棚のある部屋に行く。買ったけど読んでいない本が散乱している。
後ろめたさと、幸福を感じる。『本の雑誌』をパラパラしていたら、
娘が部屋に入ってきた。表紙の茄子の絵をみて「かわいい」と言う。
『本の雑誌』、吉野朔実特集。清原なつの、吉田戦車、他、次々と、
素直な喪失のことばが続く。知らない人なのに知っている人のような気がしてきて、
唯一読んだことのある『少年は荒野をめざす』の紹介を読む、
知っている名前を見つけていろいろな思いが巡るが、
洗い物と洗濯物とが待っているからもう行く。