走って会いにゆくために

深呼吸の必要 (ハルキ文庫)


夜は雨が降るそうなので、洗濯物は、
室内干し。大きめのタオルだけ、手前の方に、
ベランダ干し。炊飯器のタイマーをセットして、
出かける。父へ、七五三の写真などを送る。


車中のとも。
渡辺一史なぜ人と人は支え合うのか (ちくまプリマー新書)』(筑摩書房


島本駅から、走ってゆく。
途中、校庭を走る女の子たちを見た。
そういえばさっき、電車の窓からも、
どこかの学校の校庭を走る子どもたちが見えた。


子どもたちよ、どんどん走りなさい。
いつか、大好きな人に会いに行くときのために、
走る力を鍛えておきなさい。


大好きな人と、昼ごはんをともにする。
「解除の仕方」などの話を聞いて、なんとか、
生きのびるための知恵として身につかないかなぁ、
とすがるような気持ちになる。根っこの部分への信頼。
本当に、遠赤外線を放射できるのならば、誰かを、
支えることもできるだろうになぁ。


購入。長谷川書店水無瀬駅前店。
砂連尾理『老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉: ダンスのような、介護のような』(晶文社
ソトコト (2019年1月号)』(RR)
世田谷ピンポンズ『机の傷を髪の毛と間違えて』(キャッチ&リリース)


はせしょにやってくるお客さんの様子を耳にしながら、
ゆっくりと棚を見てまわる。知らない本が、多い気がする。
新刊もそうだし、既刊もそうだし。知っていて、見たいな、
と思っていた本にも、会えた。あれもこれも欲しくなったけど、
全部は買えない。買えないことが、でも、そんなに残念でもない。
「いつか」を、信じているからなのだろうか。これが最後と、
いうわけではないはずだと、無意識に信じているからなのか。


読了。
渡辺一史なぜ人と人は支え合うのか (ちくまプリマー新書)』(筑摩書房


良かった。
落ち着いて、これから先、どうやって生きてゆこうか、
考えたくなった。落ち着いて、というとこが、ありがたい。
何かをせねば、という焦る気持ちはわいてこなかった。ありがたい。


梅田でメッセージカードやら封筒やらを買い、
文學界』を立ち読みしたりしながら、少しずつ、
中崎町の方へと向かう。初めて入った古書肆アラビクで、
コーヒーとチョコレートケーキを注文して、
センパイへとメッセージを綴る。


コーヒーのとも。
長田弘深呼吸の必要 (ハルキ文庫)』(角川春樹事務所)


手のひらに乗せて眺めるだけでも、回復する。
表紙の絵は、西淑さん。青い鳥は、7羽。


購入。葉ね文庫。
三上春海、鈴木ちはね ほか『誰にもわからない短歌入門』(稀風社)


「まえがき」がなんかよくって、買ってしまった。
帰りの電車を待つ間、目次の、短歌部分を読んでいったら、
ランナーズハイみたいになった。短歌の新作を次々放出するのではなく、
一度、短歌をどうとらえるか考えることにしよう、みたいなまえがきだったのに、
結局、歌だけをごくごく飲んで酔っ払って気分が良くなってしまったや。


いや、まぁ、でも、僕にもわからない短歌について、
ちょっとお話を聞かせていただきます、少しずつ。


初めて訪ねた葉ね文庫さんは、学校の廊下を思わせる廊下から、
靴を脱いで入った一室にある。「ビルなのに靴を脱いでもらってごめん」
みたいな貼り紙の文章に、うれしい気持ちになる。スチール本棚の雰囲気からか、
学校の図書室に来たみたいな気分で、背表紙を見てまわる。詩歌以外の本も、
思ってたよりたくさん置いてあった。稔さんに聞いていたような、
若者のサロンは、見ることができなかった。そういう日もあろう。


気になる新刊。
イ・ラン、呉永雅『悲しくてかっこいい人』(リトル・モア
内沼晋太郎、綾女欣伸、山本佳代子本の未来を探す旅 台北』(朝日出版社
黒川創鶴見俊輔伝』(新潮社)