校庭で詩集を読む

辻征夫詩集 (岩波文庫)


日の当たっている顔は暑い気もするが、
陰になってる背中側は寒く感じる。


一応、レジャーシートを敷く余地が残ってるうちにはやってきたけれど、
すでにたくさんのシートが敷かれている。子の運動会に対して、
なかなか積極的になれないのは、なぜなのか。
孫の運動会なら積極的になれるのか。


もしかしたら、孫の運動会すら抜け出して本屋に行ってしまうかもしれない。
孫の小学校の近くに、本屋があるといいな。長谷川書店、とほん、善行堂、
Title、ちくさ正文館、ウララ。お年寄りにも優しい本屋さんがいいな。


運動会のとも。
谷川俊太郎編『辻征夫詩集 (岩波文庫)』(岩波文庫


「春の問題」すてき。


詩集を夢中で眺めていたら、そばを子が過ぎたかもしれないのに、
気づかなかった。同じクラスの子らしき顔をみかけたときには、
自分の子の姿はなかった。背中さえ見つけられなかった。
一瞬、深い悔恨の念が生じたけれど、もう、
詩集に戻ろう。妻が来てからは、
読めなくなるのだから。


そういえば、なんか分厚い辻征夫の詩集を持っていたっけ。*1
ユーモアふんだんの辻征夫の詩は、甘い甘い、読みやすい。
適度に毒も含まれていて、読みすぎると、どうにかなってしまいそう。


この岩波文庫の『辻征夫詩集』をどこの古本屋で買ったのだったか、
そんなに昔の話ではないのだが、思い出せない。


5年生のリレーが、とてもドラマチックでした。
走る子どもたちの美しさよ。

*1:辻征夫『辻征夫詩集成』(書肆山田)