生還者たちの友情

文豪たちの友情 (立東舎)


休配。
送品表チェックは飛ばして、いきなり本。
手すりにひっかけた傘を置いていくていどには、
没入していたんじゃないかしら。ちぇっ。


車中のとも。
鎌田浩毅『理科系の読書術 - インプットからアウトプットまでの28のヒント (中公新書)』(中央公論新社


目次から、ようやく本文へ。読書が苦手な人へのアドバイス
僕自身は読書が苦手ではないが、誰かにアドバイスするときの参考に、
と思って読む。しかし、まんまとアドバイスされて読む気が増してきたり。
本や本屋さんについての文章が好物なんだな、と再確認。

 さらに、そもそも本に手が出ないという人には、常に本を近くに置いておくという方法を勧めよう。テレビのリモコンと本を並べてテレビを見る。スマートフォンと一緒に本を携行する。出かけるときには鞄のなかに文庫本を忍ばせておく。トイレにも一冊本を置いておく、等々。
 まるでお守りのようにいつでもどこでも本がそばにある状態だ。こうして、手を伸ばせば本に触れられる状況をあらかじめ作っておけば、億劫で読みはじめられないという悩みから解放される。おまけに読書時間が飛躍的に増えていくのである。(p.9-10)


「呼び水法」なる読み方が紹介されていた。本に触れる機会をあちこちにセットして、
本を読むことに対するハードルをさげる作戦。なるほどね。これは活字中毒者にも、
嬉しい作戦だ。呼び水法に適した本のリストとか作ったら、面白そうだな。


『冬の本』*1とか、文庫目録とか、『短歌タイムカプセル』*2とか。
『悲しみの秘義』*3とかも、いいかもな。


途中駅でモーニングセット。
コーヒーを飲みながら、本は読めず。


夜は、友人との食事。
いつもは心斎橋で会うので、
久しぶりにスタンダードブックストアに行ける、
と楽しみにしていたのだが、雨が降っているから、
と梅田に変更。そんなら、それで、横綱の胸を借りるのみ。


気になる新刊。(既刊もあるデヨ)
ジョゼフ・チャプスキ、岩津航『収容所のプルースト (境界の文学)』(共和国)
石井千湖、鈴木次郎、ミキワカコ『文豪たちの友情 (立東舎)』(リットーミュージック
グラフィック社編集部『グッズ製作ガイドBOOK (納期・単価・最小ロットもすべてわかる!)』(グラフィック社)


冬の終わりのゆううつ話を聞いてもらう。
友人も同じ頃、やはりしんどい思いをしたらしい。
レジにて叫び出しそうになった話をしたら、
大笑いされた。ひとり芝居にしてくれ、
と言われた。おいおい、と思いつつ、
まんざらでもない。よくまぁ、
回復したよ、ええ。


読了。
池波正太郎新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)』(文藝春秋


眠ってしまうのが惜しくて本を読んでしまう夜がある。
「おしゃべり源八」から読みだして、結局最後まで。
鷺原の九平、かわいいな。

*1:冬の本』(夏葉社)

*2:東直子佐藤弓生、千葉聡『短歌タイムカプセル』(書肆侃侃房)

*3:若松英輔若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義』(ナナロク社)